理由その7:意志なきものが死ぬ
とりあえずどんなに重要な登場人物でも話の流れ次第でスッパリ消されてしまうので、キャラへの感情移入は厳禁。うっかり好きになったキャラが残酷に殺された日には、「今日は会社休みます」状態になること必至。視聴者にはとっても酷な「ご無体」が繰り返されていくうちに学べるのは、どんなに偉くても、どんなに人格者でも、「強い意志がない人間は消える」という現代社会の真実。優しさや思いやりがあっても、結婚のことしか考えていない依存型の人間は時代に翻弄されて死ぬし、政治家はいくら素敵な理想を掲げてもそれを貫く政治力がないと欲が強い人間に抹殺されてしまうところがとてつもなくショッキング。
シーズン7では「欲望(=意志)だけしかない女」、サーセイがついうっかり女王になってしまうところからスタート。巷によくある(?)理念もない、理想もない、思いやりも哀れみもなんにもない社長夫人が旦那の突然死をきっかけに、うっかり大企業のトップに立ってしまった的、すぐそこにありそうな危険な組織改編が果たして正解なのかそれとも恐怖なのか早く結果が見たい!