経験を積んだからこそキャリアが輝く！

キャラの濃い主星たちのなかでは、やや控えめで忍耐強く、みんなの調整役のような“縁の下の力持ち”キャラである大地星人。自己主張が激しいタイプではないので、要領よくアピールしている主星を見ると、自分に対する評価が正当ではない……とちょっと悔しい思いをしているかも。だけど、大丈夫！　大地星人は容姿や年齢に左右されず、歳を重ねるほど、周囲から引き立てられる大器晩成型が多いのです。
 
ソフィア・コッポラはまさにその典型。コッポラ家は、役者やクリエイターばかりのアーティスト一族。父であるフランシス・フォード・コッポラが監督した『ゴッドファーザーPART III』では、当時ジョニー・デップと交際中だったウィノナ・ライダーが出演するはずだったけれど降板、急きょ代役として実の娘であるソフィアが出演。映画の内容よりも、「ソフィアが代役としてふさわしくなかった」と、否定的な意見が噴出！ 
 
おまけに初々しい演技がせっかくの作品を台無しにしているということでラジー賞まで受賞という、苦い結果を味わうことに。しかし！　もともと女優を目指していたわけではなかったソフィアは芸術大学に進学して写真とアートを学び、その後は父と同じ映画監督としてのキャリアをスタート。数々の名作を世に送り出してきた父の作風とはまったく違う、ガーリーな路線で世界中の女性の心を鷲づかみ！　ニューヨーカーだというのにどこかフレンチの風が吹く彼女の作風は、ブランドからも引っ張りだこで、映画監督のみならず写真家としても大人気。 
 
大地星人は、やりたいことに専念することで道が開けるタイプ。ソフィアのように興味のあることを極めて才能を伸ばしていくのは、とても大地星人らしい生き方です。 
 
さらには、長らく「ルイ・ヴィトン」のアーティスティック・ディレクターを務めたマーク・ジェイコブスのミューズのひとりとして、彼女の名前を冠したバッグまで登場。絶妙な抜け感の私服がおしゃれと評判で、ファッションアイコンとして確固たる地位を確立することに。 
 
父のおかげでデビューできた女優という職業ではなく、映画監督、写真家、デザイナーとして紆余曲折、いろいろな経験を積んで歩むべき道を選んだからこそ、輝ける今があるのでしょう！　まさに大地星人の「雨降って地固まる」です。