ヨーグルトだけに頼るのはダメ!「しっかり食べてスッキリ」を目指そう
腸にイチオシは発酵食品に含まれる“植物性乳酸菌”!
「とりあえずヨーグルトで乳酸菌を摂っていれば大丈夫!」と、みんな思い込んでいるのではないだろうか。ところが松生先生が患者さんに薦めているのはヨーグルトやチーズに含まれる動物性の乳酸菌ではなく、漬け物や味噌、しょうゆといった発酵調味料に含まれる“植物性乳酸菌”のほう。植物性乳酸菌は熱や胃液・腸液にも強く、生きたまま大腸に届く確率が高いからだ。また最近ではメンタル面への作用も注目されており、研究が進んでいる。ふだんの食事から摂取することはもちろん、植物性乳酸菌の入ったヨーグルトやサプリ、発酵ドリンクなども利用して積極的に摂ることを心掛けて。
お腹の張りが気になるならミントティーを
ガスが溜りやすく、いつもお腹がポコンと張っている、という人におすすめしたいのはペパーミントとしょうがで作る、オリジナルのデトックスティー。古来より天然の胃腸薬として用いられてきたペパーミントは、消化を助けるばかりでなく腸内に溜ったガスの排出に力を貸してくれる。ペパーミントのリーフかティーバッグでお茶を入れたら、しょうがの絞り汁とレモンの果汁を少々プラス。甘さが欲しければ、腸内環境と整える難消化性のオリゴ糖を加えて。体を温めながらお腹をすっきりさせてくれる理想のお茶でティータイムを!
text:Shoko Matsuzawa
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松生恒夫(Tsuneo Matsuike) /
東京都立川市「松生クリニック」院長。医学博士。慈恵医科大学を卒業の後、松島病院大腸肛門病センター診療部長などを経て、現在のクリニックを開設。現在まで4万件以上の大腸内視鏡検査を手掛けてきた実績があり、便秘外来の第一人者としての信頼も厚い。腸の健康を守るための生活や食習慣に関する著書も多数。
参考文献:『「排便力」をつけて便秘を治す本』(光文社)、『腸を温める食べ方』(青春出版社)
松生クリニック
http://matsuikeclinic.com/