“好腸・不腸”の分かれ目は毎日の食習慣にあった!
忙しいから朝食を抜く。ダイエットのためにご飯やパンなど、炭水化物を摂らないようにしている。冷え性だからなるべく水を飲まない……。実はこうした食習慣が停滞腸の原因になっていると松生先生は指摘。また意外なことに玄米や生野菜のサラダといった、いかにもヘルシーなフードが必ずしも腸のためにいいとは限らないのだとか。溜めないために知っておきたい新事実をぜひ参考に!
1. 朝食は腸の活動スイッチをオンにする
大腸は収縮運動をすることで、中に溜った不要なものを便として排出している。「大ぜん動」といわれるその働きは、胃に食べ物が入ることでスイッチオンに。しかも大ぜん動は朝に最も強く働くといわれている。溜めたくないなら、朝食をパスしてはいけない。
2. 低糖質ダイエットが腸の動きを停滞させる?!
たしかにご飯やパスタ、パン類などに含まれる糖質はダイエットの敵。だが一方で、こうした炭水化物には、腸の働きに有益な食物繊維も多く含まれているのを忘れてはいけない。極端な低糖質ダイエットを行ったために便秘がちになったという例も多くあるので注意して。
text:Shoko Matsuzawa
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松生恒夫(Tsuneo Matsuike) /
東京都立川市「松生クリニック」院長。医学博士。慈恵医科大学を卒業の後、松島病院大腸肛門病センター診療部長などを経て、現在のクリニックを開設。現在まで4万件以上の大腸内視鏡検査を手掛けてきた実績があり、便秘外来の第一人者としての信頼も厚い。腸の健康を守るための生活や食習慣に関する著書も多数。
参考文献:『「排便力」をつけて便秘を治す本』(光文社)、『腸を温める食べ方』(青春出版社)
松生クリニック
http://matsuikeclinic.com/