低FODMAPダイエット
“低FODMAPダイエット” とは、おなかが弱い人たちにある特定の食べ物を一時的に制限するようすすめる食事療法。避けるもの、減らすべきもののなかには、乳製品、果物(りんごや洋梨)、野菜(ねぎ、玉ねぎ、にんにく)、豆類など、さまざまな食べ物が含まれている。これらの食べ物は腸内で異常発酵し、ガスを産出するため、胃酸の逆流を引き起こす可能性があるのだそう。
「患者にすすめた食事療法のなかで一番効果的でした。とくに重度の逆流性食道炎に苦しむ人には効果絶大です」
さらにトリッキーさんは、ある事例も紹介してくれた。
「ある23歳の男性患者は、赤ちゃんの時にガスだまりが原因と言われる黄昏泣き(コリック)を経験し、大人になってからも逆流性食道炎に悩まされていました。その結果、一日の食事量が少なく、体重も平均以下で仕事も長続きしませんでした。そんな彼が低FODMAPダイエットをはじめると、ほとんどの症状は改善されたのです。症状を引き起こす高FODMAP食を調べたところ、もっとも体調を悪化させた食べ物は玉ねぎで、ほかにも軽度の症状を引き起こす食べ物もいくつか発見されました。高FODMAP食を避けることにより、彼の人生は劇的に変わりました」
original text : Naomi Mead translation : Reiko Kuwabara photo : Getty Images
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※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。