NGルーティン 其の7
「虫がつかないように、防虫剤は多めに入れとこ」
誤った防虫剤使いはシミの原因! 正しい使用法をマスターすべし
とりあえず入れておけばOK…ではないんです。置き方、入れ方を間違えている人が非常に多い防虫剤問題。せっかくクリーニングで綺麗にした洋服が台無しにならないためにも、しっかり使い方は覚えておいて。
防虫剤はいちばん上に
「防虫剤は空気に触れることで防虫効果のあるガスが出て、そのガスは空気より重いため上から下に落ちていきます。そのため、畳んである衣類に置く場合はいちばん上に置きましょう。服のなかや下に置いても、うまくガス化がされないためあまり意味がありません。圧縮袋のなかに入れる方もいますが、空気に触れないと効果が発揮できないため、それもあまり意味がありません」
異なる種類の防虫剤を併用しない
「防虫剤の成分は、市販されている一般的なものだと4種類に分けられます。無臭のものであれば、異なるメーカーの防虫剤を一緒に入れても大丈夫かと思います。ただし、香りつきのものには注意してください。一概には言えませんが、異なる種類のものを同時に使うと成分が喧嘩をして、シミを作ってしまうことがあります」
防虫剤は殺虫剤ではない
「防虫剤は虫を殺すというよりも、虫をよりつきにくくするものとして考えたほうがよいです。汚れが付着した部分などあれば、食べられやすくなるリスクが上がります。防虫剤に頼るというよりは、“キレイに洗って保管する”という基本的なことをきちんと守ることをオススメします」
Photo: GETTY IMAGES Text: Ayumi Shinohara
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洗濯家 中村祐一さん
1984年3月1日生まれ。 長野県伊那市のクリーニング会社「芳洗舎」3代目。 “洗濯でセカイを変える”という信念のもと、日本中の家庭にプロの洗濯ノウハウを伝え続ける、日本を代表する洗濯家。現在は、テレビ・雑誌など多くのメディア媒体で活躍するほか、日本で初めて開設した洗濯専門のスタジオ「Sentaku Studio」で洗濯、しみ抜き、アイロンなどを直接学べる洗濯教室行っている。http://www.sentaku-yuichi.com/