NGルーティン 其の2
「クリーニングに出せば、新品みたいに戻ってくるよね?」
受付で状態を説明することで、より丁寧なケアが可能に
「出す前にまず服の状態をよく確認すること。汚れていないと思っていても、意外とシミがあったり、ほつれていたり、場合によっては破れていたり…。ワンシーズン着ると、自分が思っている以上に服は傷んでいます。汚れだったら染み抜きをお願いできますし、ほつれはお直ししてくれるところも増えてきています。出すだけではそこまでの対応はできないので、一言受付で相談してみてください」
そして、多くの人が気になっているのが毛玉問題。クリーニングに出せば、毛玉もなくなり新品同様に戻ってくることをどこかで期待してはいませんか? 残念ながら、毛玉も綺麗に洗われ、そのまま戻ってきます。では一体どうすれば…? 「基本的にクリーニング店は人の手がかかるものは別料金なので、通常のクリーニング代というのは“丸洗い”と“プレス”の料金と考えておくといいでしょう。でも、別料金でもやってほしいとお願いすれば対応してくれるところもたくさんあります。逆に対応してくれないところは、本当に洗うだけのクリーニング店。大切な洋服を出すときは、そこのサービスで良いのかというひとつの目安にもなると思いますので、一度聞いてみるのもいいかもしれません」
Photo: GETTY IMAGES Text: Ayumi Shinohara
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洗濯家 中村祐一さん
1984年3月1日生まれ。 長野県伊那市のクリーニング会社「芳洗舎」3代目。 “洗濯でセカイを変える”という信念のもと、日本中の家庭にプロの洗濯ノウハウを伝え続ける、日本を代表する洗濯家。現在は、テレビ・雑誌など多くのメディア媒体で活躍するほか、日本で初めて開設した洗濯専門のスタジオ「Sentaku Studio」で洗濯、しみ抜き、アイロンなどを直接学べる洗濯教室行っている。http://www.sentaku-yuichi.com/