リオ五輪直前企画! ファッションで振り返るオリンピック名シーン9
いよいよ今週8月5日(金)にブラジルのリオ・デ・ジャネイロにて開幕するオリンピック&パラリンピック大会。世界一盛り上がるスポーツの祭典だけに、人々の記憶に残る名シーンは数知れず。そこで、過去30年ほどの大会のなかから、特に視覚的に忘れられないファッション的瞬間をエルオンラインが厳選!
2008年北京五輪
ひと時の夢。SPEEDO社のレーザー・レーサー
着れば記録が期待できる夢の水着として、北京大会のあった2008年に発表されるや争奪戦となったのが英SPEEDO社の“レーザー・レーサー”。フィルム状のポリウレタン素材を圧着した、縫い目がなく締め付けの強い水着で、北京ではトップ選手はこぞってこれを着て泳いだ。「コムデギャルソン」とコラボしたスタイリッシュなデザインも話題になったが、なんと日本では当初、日本水泳連盟との契約問題がないため着られない!と大騒動に。連盟は契約のある「ミズノ」「デサント」「アシックス」に各自の水着の改良を迫ったが、結局は記録の誘惑に負け、北島康介をはじめ多くの選手がこれを着て北京のレースに出場。ただ、2010年以降は国際水泳連盟の規定変更で、フィルム状の素材を貼り合わせた水着や、全身を覆うタイプの水着の着用は禁止に。幻の高速水着となってしまった。
Photo: Aflo Text: Shiyo Yamashita