シンシア・ローリー:中立
議論が白熱してるけど、そもそも意味のない質問のような気がするわ。だって、彼女は欲しいものは何だって買うことが出来るのだから、どうやってそれをコントロールするつもりなのかしら? あるデザイナーの服を彼女が着ていたからといって、そのデザイナーが彼女や、彼女の夫、そして彼らのいかなる信条を支持している、ということにはならないわ。道徳的信条を調べてからでないと買わせない、ということこそ、我々がより良い方向に前進していこうとするのを妨げる排他的な行為だわ。人によってはファッションと政治は絶対に絡めてはいけない、というけど、選択肢が与えられているのなら、私はそれに取り組んで、ファッションを通じて自分の良心を表現するべきだと思う。 (『WWD』)
Translation & Text: Naoko Ogata Photo: GettyImages