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ビューティ・エディターAKI

BEST 1「ボラアクス」
20年代の女優を思わせるようなルックで目を引いたのが、こちら。クモの巣を思わせるオール刺繍のドレスは、繊細にして可憐。ファンタジックなメイクやヘアとのコンビが見応えたっぷりでした! ヘッドアクセ(というのかシルクの糸で編んだっぽい刺繍マスクとでもいうのか)でフェイスラインを覆い隠したファンタジックなルックに合わせて、“細眉 ON THE 地眉”やアイラッシュで作った目元がとてもグラフィカル。目頭にシャイニーなアイカラーを少しのせ、リップは唇の中央にだけ赤リップを指でなじませたようなアバンギャルドなメイクなのに、絵画的な美しさを感じさせていて素敵です。ヘアはスリークな質感でなでつけ、後ろで三つ編みをアレンジした構築的なデザインに。とこどころ淡いブルーでカラーしましたが、ダークトーンでまとまりがちな秋冬は、毛先や顔回りに淡いカラーを挿すのもよいかも。ショー後のモデルをこちらで紹介しています。
 
BEST 2「モスキーノ・チープ&シック」

さすがは英国。パンクカルチャーからインスパイアされたルックは、こびるような可愛げを排除したような意志の強さを感じさせていて、それはメイクにもしっかり表現されていたように思います。でも女性らしさはしっかり、という中世的なニュアンスがよかった。モノトーンの醍醐味や、メッセージ性をうまく洋服に落とし込んだ遊び心あふれるルック。色マニアの自分でも、気になりました。先シーズンのビッグトレンドとなった太めのアイラインをで上まぶたから下まぶたの半分までをぐるっと囲んで、ツヤをたたえたナチュラルメイクに圧倒的なパンチを感じさせていました。黒リップは無理でも、このラインとシンプルなアップスタイルのバランスは真似できそう。手元にちょっとピンク色のネイルを入れて、ゴシック風味にしすぎないのもかわいらしい女の子の主張という印象で、ナイスバランス~!
 
BEST 3「トム・フォード」
「TOM FORD BEAUTY」のローンチもいよいよ!! なトム・フォード。アジア、南米といったクロスカルチャー的な要素をひとつのルックに収めたルックのなかでも、色・質感すべてもの完璧なこだわりを感じさせる黒が引き立つこのルックに1票。唇の色を消し去るペールトーンのリップや陶器のような肌に、リッチなアイカラーによる囲み目が映えていて、なまめかしくもあり。「TOM FORD BEAUTY」のアイカラーの前評判のよさもうなずけるアイコンシャスなメイクは、ウェラブルな“ラグジュアリー”といえそう。

「【ロンドン編】エディターの極私的ランキング2013-14FW」トップへ

Photo: IMAXTREE

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