【独占】パリの“it”ブランド「ジョルネ」にスペシャルインタビュー!
仏版『エル』エディターや、ブロガーのレアンドラ・メディーンを筆頭に、早耳なおしゃれ通から今絶大な支持を得ているパリ発のブランド「ジョルネ」。2015SSからコレクションをスタートさせたばかりの新星ながら、パリの「コレット」や各モード誌にピックアップされるなど、その注目度は日増しに上昇中。その人気の秘密を探るべく、日本初お披露目となるロングインタビューを「エル・オンライン」独占で公開!
ブランド名に込めた思いが人気の秘密
お互い運よく最良のビジネスパートナーを見つけただけでなく、瞬く間に“it”ブランドとして知られるようになった「ジョルネ」。その人気の秘密は、ブランド名に込められたある思いと密に関わっている。
「『ジョルネ』のコンセプトは、誰もがいつでも着られるリアルクローズ。だから、これといってアイコンとなる女性は特にはいないの。必ずしも誰もがモデル体型という訳ではないし、私たちのジェネレーションだけでなく、母親たちの世代の女性にも『ジョルネ』を着てほしい。だから、誰にでも着られるデザインとフォルムを追求しているの」とルー。「働く女性にとって、仕事後のナイトアウトのために、わざわざ帰宅して着替える時間はない。だから私たちは、シンプルな中にもちょっぴりひねりを効かせたデザインで、1日中どこにでも着ていくことのできる服を提案しているのよ」とレアが言葉を添える。
「せっかく服を買っても、袖を通さずに箪笥の肥やしにしてしまったら意味がないよね。僕たちの服は毎日のように着てほしいもの。だから、そんな願いを込めて『ジョルネ』って名付けたんです」とジェリーが教えてくれた。Tous les jour(毎日)、そしてToute la journée (1日中)着られる服、という訳だ。
そして3人共パリ生まれ、パリ育ちという生粋のパリジャン&パリジェンヌ。だからパリが大好きで、もっぱら街を歩く人々からインスピレーションを受けていると話す。「(パリは)世界中から人々が集まる街だから、多様な文化がミックスされているのが面白い。フランス人はもちろん、欧米や北欧、中東など多様な人種がいて、ありとあらゆるスタイルが混在している」と語るジェリー。「そして、ファッションだけでなくアートも食文化も含め、そのすべてがアール・ド・ヴィーヴル(芸術的な生活)を体現している街。それが、パリ!」とルーも頷く。
「それにパリは、大きなチャンスを得られる可能性を秘めた街。私たちも、プルミエールコレクション賞を獲得したり、アンダム(ANDAM)の2015年新人賞にノミネートされたことで、たくさんのメディアに取り上げてもらえたし、クリエイションの背中を押されてモチベーションが上がったもの」と3人は微笑む。「パリには『コレット』や『ボンマルシェ』など、セレクトショップやデパートもたくさんあるので、経済面でも恵まれている。『コレット』のサラが私たちの服をすぐに気に入って、ショップで扱ってくれた影響はとても大きかった」
若い才能を評価し、サポートする寛容な姿勢に、成熟した街の側面が垣間見える。若きクリエーターの活躍には、パリがファッションの中心であり続けるその理由が隠されていた。
>> 次ページからの一問一答では、「ジョルネ」3人の異なる個性が浮き彫りに!
Realization : MASAE HARA Coordination : E.D.S. PROJECT Photo : KOJI HIRANO(p3)
-
ジョルネ(JOUR/NÉ)
2014年、ルー(Lou Menais)、ジェリー(Jerry Journo)、レア(Léa Sebban)の3人で結成される。ファーストコレクションが「コレット」や「ボンマルシェ」に取り扱われたり、フランスの権威あるファッション賞「アンダム」の2015年新人賞に最終ノミネートされ話題に。都会で暮らす活動的な現代女性のためのコレクションは、各モード誌でも引っ張りだこで、仏版『エル』エディターにも愛用者多数。
http://www.jour-ne.fr/