ミラノの“it”デザイナーに10の質問
成熟した文化を誇り、卓越した職人の技術のもと、ファッションの中心地として栄えるミラノ。この土地でデザインをし、コレクションを発表するデザイナーたちは、今どんなことを考えている? インスピレーションが湧いてくる瞬間や、息抜きにしているお気に入りのレストランまで、そのデザインを支える10項目をアンケート。
「フランチェスコ スコニャミリオ」デザイナー
フランチェスコ・スコニャミリオ
Q1. ミラノは、あなたにとってどんな街ですか? どんなところに惹かれますか?
A. ミラノとは切っても切れない関係です。
私のアトリエでもありオフィスでもあり、ミラノは私のベースです。
(そこに住む)友人は私の人生の一部です。
一方で、私の故郷ナポリは、私の心の中にあるのです。
Q2. 美味しい料理を堪能できる、ミラノのとっておきのレストランを教えてください。
A. 私は魚料理が大好きで、ミラノには大好きなお店がたくさんあります。
大切なお客さまへのおもてなしは、「GIACOMO BISTROT」へ行きます。
中華料理レストラン「MANDARIN 2」も大好きです。
Q3. 仕事(デザイン)について、どう考えていますか?
A. 仕事は私の旅の一部です。季節は私の人生の一部であり、共に生きています。
そしてコレクションを通じて、人生の新しい章を探しています。
Q4. 2015-16FWコレクションのお気に入りのルックと、その理由を教えてください。
A. ルック16です。それはとても愛に満ちた作品です。
とても素晴らしいコートです。全ての刺しゅうを一人で描きました。
Q5. クリエーションのテーマは、どんなときに思い浮かびますか?
A. 何も考えていない時に突然起こります。
私のタイミングで、それは全てのシーズンで異なり、心の状態を表します。
Q6. 仕事のうえで、大事にしていることを教えてください。
A. スケッチを描いている時。
描きを始める時、私は一人でなければなりません。
音楽、大好きな花の香り、絵の具、光とともに。
Q7. アートについて、どんな考えを持っていますか?
A. 私はアートを愛しています。アートは私の薬でもあります。
私は古代都市、ポンペイで生まれました。その芸術と歴史の美しさ全てに影響され、それは私のファッションの一部となっています。
アンティーク、歴史、美は、私と私のDNAのそばにいるのです。
Q8. ファッションに関する、ご自身の格言を教えてください。
A. ピュアでユニーク、そして芯の強さ。
Q9. 尊敬している作品、クリエーターを教えてください。
A. 私の師、ジャンニ・ヴェルサーチ氏との思い出です。
彼は謙虚でピュアな人でした。彼を嫌う人はいません。
私は彼から多くのことを学びました。
Q10. あなたが考える、「素敵な女性の条件」は何ですか?
A. 個性をもつ女性。それがすべてです。
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フランチェスコ・スコニャミリオ(Francesco Scognamiglio)
1975年ポンペイ出身。1994年にドナテラ・ヴェルサーチと出会い、99年まで仕事を共にする。2014年SSから自身の会社を設立。「これからはすべてのディテールにおいて自分自身が表現される。これが自分のキャリアの3段階目となり、その中でも一番重要である」と話す。魅惑的で優美、グラマーの象徴であり、そして高級感あふれる女性像を表現する彼のコレクションは、レディー・ガガやリアーナといったセレブリティからの支持も厚い。
>> 「フランチェスコ スコニャミリオ」公式サイト