エディターズPICK 2014/10/1(水)
『ML30s』よりスペシャル連載

30代で家を建てよう! 谷尻 誠の家づくり 【part.1】

「30代で家を建てたい」と切に願うエル・オンライン世代に朗報! 住宅や商業施設の設計のみならず、インテリアデザインやイベントなどで縦横無尽に活躍中の建築家、谷尻 誠さんが手掛けた18軒の住宅を紹介する『ML30s』(10月7日発売)より、30代で家を建てるためのヒントを5回にわたって特別に公開。第1回は、谷尻さん流の「ワクワクする家」の発想法をレクチャー!

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2003年に完成した「毘沙門の家」は谷尻さん設計の2作目の住宅。高台に箱のように浮く鉄骨造のカフェ兼住宅(写真上)。等々力渓谷に大胆に開く「等々力の集合住宅」(2013年)では、隣接する森をいかにインテリアに近づけるかを試みた(写真下)。

photo : Toshiyuki Yano

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「ワクワクする家」の発想法

“余白”の部分が新しい価値や使い方を生む

3. “ 余白”を残す。それが新しい価値を発見するきっかけになります
 
「無駄=機能をもたないもの」は、新たに機能を発見するきっかけもあるんです。そこに決まった機能があれば、誰も新たな発見をしようとは思わない。ふつう建築家は機能に向かって進み、それを完成させようとします。しかし、たとえば廃工場を美術館にして、美術館じゃないものに美術館の機能を担わせると、そこに新しい意味や美しさが生まれます。無駄に見えた“余白”の部分が新しい価値や使い方を生むんです。僕は無駄が好きです。
 
4. 家は完成させなくていい。今必要なことにお金をかけ、未来に向かって育てていく
 
あるとき、希望どおりの住まいを建てるにはぜんぜん予算が足りないお施主さんがいました。でも、たとえば1000万円というお金は、確かに希望する家の予算としては足りないかもしれないけれど、ものすごい大金ですよね。だから「これしかない」ではなく「どう使えるか」を考えることにしました。家の完成を今ではなく未来において予算の範囲で今できることをした。未来に向かって育てていく、そういう家づくりも“あり”だと思っています。

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