エディターズPICK 2014/8/7(木)
Vitra&Artek

ヴィトラハウスで公開中! 新しいアルテックの冒険【後編】

昨年、アルテック社がヴィトラ社の傘下に加わり、大きな話題に。それにより、「ヴィトラ」と「アルテック」の特別なコラボがスタート! 第1弾として、ドイツにあるヴィトラハウスのロフトに、「アルテック」と「ヴィトラ」の家具がスタイリングされ、デザインが響き合う美しい空間がつくり上げられた。担当したのは、元英国版『エル・デコ』編集長のイルゼ・クロフォード。「フィンランド人とドイツ人のカップルの部屋」という物語のなかで、名作家具と心地よく暮らす方法を提案している。二人のアーティスティックな部屋から、インテリアのヒントをもらおう。後編では、イルゼのインタビューをお届け。

ずらりと並んだチェア「K65ハイチェア ブラックリノリウム」各¥50,000 ウォールシェルフ「112B」各¥42,000~ 照明「A110ペンダント」各¥39,000 ポスター 各種¥2,400~7,300/すべてアルテックジャパン

Q. フィンランド人のハッリとドイツ人のアストリッドという、アーティスティックなカップルの家を通じて表現したかったことは?

A. 私たちはこれが誰のための部屋なのか、彼らはどう振るまい、どんな生活を送っているのかを考えることからスタートしました。両社の神髄にある文化や創造性、矜持、情熱、そして、忘れられがちな楽しさといった価値を、このカップルに体験させたかったのです。ロフトは二人のクリエイティブな生活を形づくる、さまざまなアイテムで構成されています。彼らにとって大切なことを描きだし、暮らしに価値を与えました。ここにあるのは快適な生活。家具や小物が「貴重なものだから使えない」なんてことはありえません。

Q. 「ヴィトラ」と「アルテック」は、今後どうなると思いますか?

A. お互いの製品と文化が刺激し合い、素晴らしい相互作用が生まれるでしょう。単に家具が、照明が、ということではなく、暮らしや文化が混ざり合う、ひとつの物語。ヴィトラハウスのロフトは、両社が共に進む、興味深く、興奮に満ちた未来の始まりなのです。

ジャスパー・モリソンが手がけた「ヴィトラ」の「プレイス・ソファ」2シータ¥524,000~ オットマン¥145,000~/共にhhstyle.com 青山本店 右手前「400アームチェア」¥556,000~/アルテック ジャパン 右上のペンダントライト 球形「55A」¥9,000 縦長「23A」¥10,000(ペンダントはシェードのみ、コード別売り) フロアスタンド「10A」¥31,000/すべてオゼキ

  • イルゼ・クロフォード/英国版『エル・デコ』編集長を務めた後、スタジオイルゼを設立。クリエイティブディレクターとして数々の案件に取り組む一方、デザイン・アカデミー・アイントホーフェンで2001年より教壇に立つ。最近ではストックホルムのホテル「Ett Hem」や香港のレストラン「Dudde'll s」などの内装を手がけて話題に。

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Photos:FELIX ODELL Text:SHIYO YAMASHITA

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