そんな彼なら捨てちゃえば? あなたのキャリアを下げるオトコ5
2017/04/03(月)
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チェックポイント5

「一理ある……」を大切に

ミスター・チルドレンの「シーソーゲーム」のなかの“友人の評価はイマイチでも She So Cute”という歌詞、これって周囲の評価がイマイチというのはちょっと腹立たしいけれども、彼の友達が「あの子、性格悪そうじゃない?」「恐そう」「結構脚太いよね」とか言っているにもかかわらず、「僕にとってはとっても可愛い」なんて言ってくれているということ。そんな彼氏は心強いものです。

しかしこれ、立場を逆にするとなかなか危険。恋は盲目というのはあまりに陳腐な言い方ですが、極端にいうと「周囲はみんな彼のことを悪くいうけど、私だけは彼の魅力をわかっている!」という思考に陥り、なんとなく自分にとって負担の多い関係も続けてしまった経験はありませんか? 例えば自分の同僚の意見などは、「彼のことを何もわかってない!」などと聞き流してしまう人が多いように思います。

私の職場で、ずっと学者の卵と付き合っていた先輩がいて、上司や同僚に「彼は気難しすぎるし仕事を全く理解してくれないから考え直したら?」と言われていたけれども、結局4年間もその人と暮らして、ある日突然きっぱり別れました。別れようと思ったきっかけはいくつかあるらしいのですが、「後輩の優秀な女の子がダメな彼氏のせいでパフォーマンスが落ちているのを見て注意しようと思ったら、その彼氏の悪いところがすべて自分の彼の悪いところと似ていた」というのも理由のひとつ。周囲の意見に過度に惑わされる必要はありませんが、このように一理ある場合も多いようですよ。

Text : Suzumi Suzuki Photo : Getty

  • 鈴木涼美/社会学者、作家。1983年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。記者として在籍した日本経済新聞社を退社後、執筆業を中心に活動。著書に『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』(幻冬舎)や『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』(青土社)など。Twitter:@Suzumixxx

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