「プリンセス」らしくないドレスを選択
メーガン妃が選んだのは、期待されていたようないかにも「プリンセス」風なドレスとはまったく異なるシンプルなドレス。「ジバンシィ」のアーティスティックディレクター、クレア・ワイト・ケラーによる飾りを削ぎ落としたシックなデザインは同ブランドを愛した1人、オードリー・ヘップバーンのドレスを連想させる。またメーガン妃らしい、上品で洗練されていてモダンなスタイルも映し出している。一部の人からは彼女がミニマルなデザインのドレスを選んだことに疑問の声も上がってはいる。でもメーガン妃は自分らしさを貫くことで、彼女のような立場の女性は結婚式でこういうものを着るべきというジェンダーに基づいた慣習的なものの見方に立ち向かったのである。
photo : Getty Images, AFLO Translation & Text: Yoko Nagasaka