特集 2017/3/16(木)
早耳調査隊がゆく

複製品が20万円で炎上。セレブデザイナー、ローレン・コンラッドは詐欺師か優れた戦略家か

かつてリアリティショーの先駆け「ザ・ヒルズ」でその名を轟かせたローレン・コンラッド。現在はライフスタイルブランドデザイナー、つまり自分の名前を付加価値にモノを売る、いわゆるセレブブランドのディレクターとして活躍中だが、先日立ち上げたばかりのジュエリーラインが炎上した。その理由は、「ボッタクリ疑惑」。

隣は夫のウィリアム・テル。

Photo : Getty Images

いかにこのレプリカ版が高値かということを考える前に、まず米国での婚約指輪の相場について知る必要がある。
 
2015年に「WeddingWire」が行った調査によると、アメリカ人カップルがエンゲージメントリングにかけるコストの平均は$4,758(約54万円)。東海岸や西海岸などのファンシーなエリアでは$6,600(約75万円)に跳ね上がる。アメリカ人の平均的金銭感覚と照らし合わせてみても、日本の「平均30万円前後だと少し高いかも」という金銭感覚からしても、平均価格とはいえ本音は「婚約指輪ってやっぱり高いな」と思う価格。
 
ネームブランドやダイヤモンドのクォリティさえ選ばなければ、この平均価格で1~2カラットのリングは十分買える値段だ。ところが金や石の価格高騰もあり、先述した「満足できる大きさ」と平均予算を両立するのはなかなか難しいというのが現実。

ダイヤではありません。

Photo : Courtesy of Lauren Conrad via Instagram

その解決策として、最近はダイヤではない代替の石で十分な大きさをもつリングをお手頃に着けることが流行っている。ところが、問題のローレンのレプリカリング。昨今のトレンドである「ローズゴールドのシャンク」に「1.25カラットのモルガナイト」をプロングセットしたシンプルなもので、お値段、$2,000(約23万円)なり。あら、これなら買える、買ってもらえる! と勘違いしかけた人も多いだろうが、よく考えてみればダイヤモンドじゃないのに何、この値段!?

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Text : Ryoko Tsukada

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