特集 2015/7/14(火)
“楽しくて美しい機能的な職場”「トリップアドバイザー株式会社」大津陽子 シニアマネージャー

【Vol.3】女性を活かす職場の作り方

働く女性を応援するイベント、「エル・ウーマン・イン・ソサエティ」。盛況のうちに終了した同イベントに登壇した女性リーダーたちに、女性が働きやすい職場づくりについて訊ねる連載が進行中! 第3回目は「トリップアドバイザー」を訪問。企業のモットーである“家庭第一”の精神に基づき家に戻った原田静織代表取締役に代わり、大津陽子シニアマネージャーがオフィスについて解説。社員のパフォーマンスを支える視覚的楽しさとは?

キッチンにはおやつやドリンクのほか、ミューズリーなど朝食に足るものがすべて無料で提供されている。キッチンがあることで、交流が生まれ、横の繋がりもできるうえ、効率のいい時間の使い方ができるそう。

社員のパフォーマンスを上げるキッチンの存在

―IT以外に女性のライフスタイルに役立っている部分は?

機能的なことを言えば、キッチンがあることでしょうか。女性だけではなく、男性も時間がもったいないことには変わりません。忙しくてつまむものさえない。そんなとき、会社にお腹に入れられるものが常備されているのは大変ありがたいです。

レンジがあるだけ……といったものではなく、ちょっとした軽食や果物が常備されていますし、週1で朝ごはんが用意され、ケータリングも来ます。米国のIT企業はそういう形が多いです。とにかく時間がないので。

やはり会社がオフィスを通して作っている“ブランド(イメージ)”は、自ずと社員の態度に繋がります。優秀な人材をリクルートするためにも、リテンションにも役立つところが多いはずですので、会社としてはそこに投資をたくさんしているという部分があると思います。その部分での満足度がアウトプットの違い、パフォーマンスの違いになってくるのではないかなと。

美しさと同時に機能性も重視したオフィス。ペーパーレスで、机周りがすっきりしている以外にも、ひとりひとりのデスクはすべて電動で上下するため、人によっては立ちながらデスク作業をすることも可能。それが集中に役立つことも。

美しいオフィスが会社のパワーを表現する

「トリップアドバイザー」は世界規模で言えば月間3億人以上の人が訪れる最大の旅行ウェブサイト。でも以前の職場ですとなかなか信じていただけなくて、新社屋になって改めてお客様がやってこられて初めて、「あぁ、やっぱりいちばん大きなウェブサイトだったんですね」と信じてもらえる。日本のなかではまだまだ小さな規模ですが、世界規模で見ればもっとも大きなウェブサイトであることを認知してもらえるという、そんな効果もありました。

私たちが伝えていたつもりでも伝わらなかった部分がありました。こうしてオフィスを変えたことで、お客様に認知してもらえたその反応を通して、今度は逆に社員が自分たちのしていることに自信がもてる。そこに繋がっていると思います。

以前は「そんなサイト知らない」と門前払いを受けていたこともあります。2008年の立ち上げ当時からいる社員は、このオフィスを見て「あぁ、ついにここまできたか」「大きくしたよね」という自信になりました。オフィス自体には、企業の内容を示す“顔”としての役割がありますから。

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  • 大津陽子/ トリップアドバイザー株式会社 ディスプレイセールスシニアマネージャー
    京都大学大学院修了後、電通西日本に入社。マーケティングプランニングに従事した後、Google でディスプレイネットワーク広告の販売戦略企画に携わる。その後、トヨタ等の日本の大手広告主をアカウントプランナーとして担当。2013年にトリップアドバイザーのディスプレイ広告の日本立ち上げのため入社。日本国内外の広告主開拓とサービス開発を行っている。

    http://www.tripadvisor.jp/

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