特集 2017/9/20(水)
FROM ELLE WORLD

エミー賞総なめ! ドラマ「The Handmaid's Tale/侍女の物語」を見るべき9つの理由

先日発表された第69回エミー賞でドラマ作品賞、主演女優賞を始め8部門を制覇したHuluのオリジナルドラマ「The Handmaid's Tale(原題)/侍女の物語」。現地では今年の4月に配信されるや否や、その斬新なストーリーと豪華キャストで話題沸騰中の鳴り物入りドラマで、日本での配信が待たれるところ。先日シーズン2の制作が決まり、今後マストウォッチリストの筆頭になること間違いなしのこのドラマの見どころをまとめてみました。

8.アン・ダウドの演じる女性教師は、必要悪の存在について考えさせる

このドラマの真の悪役はギレアデ共和国とその政権の背後にいる支配者たちである。しかしドラマの冒頭部分においてはアン・ダウドの演じる恐ろしい女性教師リディアが悪役のように見える。彼女は女性たちを再教育し侍女に変える恐ろしい教育施設「レッドセンター」を統括している。「彼女がその仕事を選んだ理由の根幹にあるのは、侍女にさせられる女の子たちへの愛なのです。彼女はギレアデ共和国という新しい世界で、彼女たちに成功して欲しいと思っている。そして自分が彼女たちをただちに厳しく教育しなければ、彼女たちが生き残れないということをリディアはよくわかっているのです」とダウドは語る。「彼女の行動の背後にあるのは女の子たちへの懸念であり、女性たちにこの人生で成功を手に入れて欲しいという強い願いなのです」。

9.生き延びることと力の獲得を描いたフェミニストの物語である

最初のエピソードが寒々しく絶望的であるのに対して、ラストには挑むような希望がある。オブフレッドは生き残りたい、離れ離れになった娘と再会したいという意思を静かに語る。「オブフレッドについて非常に興味を覚えたことの1つは、彼女が力を勝ち取るところなの」とエリザベスは語る。彼女はオブフレッドがジェンダーとセクシュアリティを通して主体性を獲得したと分析する。「オブフレッドは女性であることや女性としてのセクシュアリティを生かして力を獲得し、生き残る。彼女はその力を使って脱走し、娘を見つけようと希望を抱く。彼女は力を剥奪され、そして再び与えられる。究極的な力を持つ存在にはならない」。
 
エリザベスはこの作品への愛をこう語る。「これはサバイバーの物語、生存の原則をくぐり抜けていく物語であり、私はこの物語をとても愛している。オブフレッドは人に勇気を与える存在へとなっていく。最悪で最低の状態にあったとしても、あなたは何とか力を振り絞ることができるかもしれない。何も持たない状態から彼女が力を見つけていくところを私は愛しているわ」。

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Photos: HULU Translation: Yoko Nagasaka

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