特集 2017/9/20(水)
FROM ELLE WORLD

エミー賞総なめ! ドラマ「The Handmaid's Tale/侍女の物語」を見るべき9つの理由

先日発表された第69回エミー賞でドラマ作品賞、主演女優賞を始め8部門を制覇したHuluのオリジナルドラマ「The Handmaid's Tale(原題)/侍女の物語」。現地では今年の4月に配信されるや否や、その斬新なストーリーと豪華キャストで話題沸騰中の鳴り物入りドラマで、日本での配信が待たれるところ。先日シーズン2の制作が決まり、今後マストウォッチリストの筆頭になること間違いなしのこのドラマの見どころをまとめてみました。

6.エリザベス・モスは女優人生最高の親密な演技を見せている

このドラマはオブフレッドの視点から語られ、オブフレッドのナレーターにより彼女の心理的な状態が明らかにされる。さらにエリザベスの細かな表情の変化が10倍ほど大きく描き出されるような密接したクローズアップも多用されている。「こんなにたくさんのナレーターを入れたことはないわ。でもこれは原作を元にドラマを作るのに欠かせないことだった」とエリザベス。「このナレーションを観客とつながる方法だと思っている。観客の手をとって、このドラマの世界に引き入れるような感じね。それにナレーションを入れることで、原作にあるたくさんの美しい表現を使うことができたわ」。
「エリザベスの演技はとても表情豊かだ」とミラーは語る。だからナレーションの代わりにクローズアップを用いることができたと言う。「彼女には心と表情をつなぐ太いケーブルがある。たとえ彼女が遮断したいと思ったとしても遮断できないような回線だ。そういう回線があるから、見ている人は彼女が何を考えているのか、どう感じているのかを察知できる。だからナレーションの代わりにクローズアップを使うことができた」。

7.作品の主題は、出演者たちにとっても個人的な意味を持っている

ドラマ「マッドメン」でコピーライターのペギー・オルセンを、「トップ・オブ・ザ・レイク」で刑事のロビン・グリフィンを演じてきたエリザベス。これまでもテレビドラマの世界で人の心を惹きつけるような演技を披露してきた。しかしオブフレッドは彼女にとってまったく違う意味を持っているという。「私は1950年代のコピーライターでもないし、オーストラリアの刑事でもない。でも今、ギレアデ共和国が誕生したら、私は侍女にされるでしょう」とエリザベス。「この役を私は最初の段階からとらえることができたし、自分が影響を受けていることに気がついた」。ドラマではオブフレッドの過去がフラッシュバックで描かれる。その中のオブフレッドは現代のアメリカで暮らす普通の若い女の子であり、大学時代からの親友モイラと一緒に大麻を吸っている。そしてこれから起きることにまったく気がついていない。
 
モイラを演じたサミラ・ワイリーはこう語る。「今、私たちが生きている時代を作品に反映させることはアーティストとしての責任だと思う。このドラマは私たちの社会の状態を映し出している。私にとって特に問題なのは女性とその身体について。女性の身体をコントロールしているのは誰かということなの。私たちは自分たちの身体をコントロールしている? それとも他の誰かにコントロールされているの?」

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Photos: HULU Translation: Yoko Nagasaka

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