説得力バツグン! スターの元アシスタントたちによる珠玉のアドバイス
かつて世界で最も才能のある有名人物たちに仕えていたアシスタントたちにインタビュー。彼らがスターから学んだこととは? ただ今全米で第2シーズンを放送中のTV番組「UnREAL」に出てくる人の“ここだけの話”を公開!
4.トニー賞受賞監督のアシスタントの場合
名前:タルヤ・クライン
現在の職業:教師、舞台アーティスト
かつてのボス:トニー賞受賞監督
「彼女は、すべてのプロジェクトに自身の芸術的ビジョンを貫くべく、制作会議で見事にやってのける人だった。守りの体制にさせることなく相手を引きつけるユーモアと魅力の持ち主で、彼女の権限を尊重しない誰かを貶めることなど絶対になかった。たとえば、彼女が『セットは白でいく』と具体的に言った後に、セットデザイナーがステージを紫に塗ったとしても、『よくもそんなことを!』とか『指示をちゃんと聞いていたわけ?』とか、キレて言ったりしない。絶対に相手を追い詰めることはないの。代わりに彼女は少し笑みを浮かべながら、『そうね、紫の舞台はちょっとないかもね。これ、直せるかしら?』という感じ。とはいえ、はっきりさせておきたいのは、彼女は、『これはすごくいいアイディアね、でも…』というような言い方で、他人におもねったりはしないということ。女性は仕事場で、最終目標よりもむしろ周りの人の感情を、細やかに管理するよう教えられる。でも彼女は、そんなことは決してしなかった。それでも、人を引きつけるユーモアと魅力のおかげで、彼女は仕事が中断したり、ダメになったりしそうな数々の状況を打開してきた。職場でこんなふうにできる男性を見たことがないわ、一度もね」
Translation & Text: Akari Ii Photo: Getty Images