2017/2/28(火)
FROM ELLE WORLDアカデミー賞授賞式の政治的瞬間8シーン
史上最も政治色が強くなったと言っても過言ではない今年のアワードシーズン。ミュージシャンたちはグラミー賞で声をあげ、SAGアワードでは多くの俳優たちが政治的なメッセージ発信した。様々なアーティストたちが怒り、自分たちの声と立場を生かして抗議の声をあげ、重大な問題に光を当ててきた。現地時間2月26日(日)に行われたアカデミー賞でもそれは同様。今年のアカデミー賞で見られた政治的瞬間を8つピックアップ。
ゴールデングローブのメリルのときのように、誰がひとり声をあげたのではなく、もはやスピーチで政治的発言をすることが定着したといってもいいほど、政治色にあふれていた今年のアカデミー賞。司会のジミー・キンメルですらマット・デイモンをからかいつつ、政治的な状況についてほのめかした。「今、世界中で多くの人がこの授賞式を見ている。もしそのひとりひとりが異なる意見の人と前向きで思慮に満ちた会話をすれば—リベラルとして、または保守派として、ではなく、アメリカ人として—私たちみんながそうできれば、アメリカは再び偉大な国になるだろう。私たちにはできるはずだ」。
8
- エイヴァ・デュヴァーネイ、イスラム教徒国出身のデザイナーのドレスで出席
- メイク賞受賞のアレッサンドロ・ベルトラッツィ、「賞は移民のもの」
- エズラ・エデルマン監督、賞を警察の暴力の犠牲者に捧げる
- 映画芸術科学アカデミー会長のシェリル・ブーン・アイザックス、「芸術に国境はない」
- アスガル・ファルハーディー監督、移民の入国を禁止する大統領令を批判
- ガエル・ガルシア・ベルナル、トランプ大統領の壁の建設に反対
- 『ホワイト・ヘルメット -シリアの民間防衛隊-』の監督、シリアのために立ち上がることを求める
- バリー・ジェンキンスとタレル・アルバン・マクレイニー、自分たちの声が届いていないと感じている人のために声を上げる
Translation : Yoko Nagasala Photo: Getty Images