話題作が続々公開! 2017年下半期エル的必見シネマリスト17
2017/07/10(月)
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自分らしい表現を求めるヒロインの情熱編①

『静かなる情熱 エミリ・ディキンスン』

19世紀の詩人エミリ・ディキンスン。今やアメリカを代表する詩人の一人として愛される彼女が生前に発表した詩はわずか10編。19世紀のピューリタン主義のもと、マサチューセッツの小さな町で彼女が詩を書けるのは、皆が寝静まった深夜だけ。それも父親の許可のもとで。そして昼間は品評会で受賞するほどのパンを焼く日々。世界が彼女の才能に気づくのは、死後に彼女の部屋から見つかった約1800編の詩によってだった。時代に先駆けた自由な魂と狂おしい詩への情熱を持ちながら、30代半ばで白いドレスで隠遁生活を送った詩人を全身全霊を込めて演じるのは『セックス・アンド・ザ・シティ』のミランダ役でお馴染みのシンシア・ニクソン。ディキンスンとその心の友らの群像が、自分らしく生きるために闘った女性たちの信念を痛いほど今に伝える。

無名のまま生涯を終えたディキンスン。今ではウディ・アレンら多くのアーティストが彼女の影響を公言している。

  • 『静かなる情熱 エミリ・ディキンスン』
     
    7月29日より、岩波ホールほかにて公開。
    http://dickinson-film.jp/

P1-3
Photo: AFLO、Text: ATSUKO TATSUTA
P4-7
Photo: ©2016 Twentieth Century Fox,2015 mandarin cinema aeroplan film mars films france 2 cinema scope pictures、Text: REIKO KUBO
P8-12
Photo: © Nord-Ouest、AFLO Text: ATSUKO TATSUTA
P13-17
Photo: ©LOtUS2015,©JEAN BAPTISTE LE MERCIER/Madame Figaro),2016 Everybody on Deck-TF! Droits audiovisuel UGG France 2 cinema)、Text: REIKO KUBO

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