【1950年代編】永久保存版!伝説の女優クロニクル
2017/07/14(金)
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'38年、アメリカのアイオワ州に生まれる。サガンの小説の映画化『悲しみよこんにちは』('57年)の主役であるセシルを演じて大注目を浴びる。その髪形は日本でもセシルカットと呼ばれて流行。ジャン・リュック・ゴダール監督の『勝手にしやがれ』('59年)でも清新な魅力を発散したのだが……。私生活は逆走ぎみで、'79年、遺書を手にみずから命を絶った。41歳。

時代の空気を映すセシルカットで一躍パリの人気者に

ジーン・セバーグ

アメリカ女優としては珍しく「小粋」な魅力で、フランスのジャン=リュック・ゴダール監督にも愛されたジーン・セバーグは、長い間、私の憧れの的だった。ベリーショートの髪形があんなに似合う人はめったにいない。若き日の私はマネしてイイ気になっていたけれど、今にして思う、たんに「色気のない女」 。頭蓋骨の形も、顔の大きさや立体感も決定的に違うのよね……。

  • 『勝手にしやがれ』('59)
    ミシェル(ジャン=ポール・ベルモンド)は車を盗み警察に追われる身。パトリシア(セバーグ)に助けを求めるが、彼女は通報してしまう。撮影、演出などすべてが斬新だったヌーヴェルヴァーグの記念碑的作品。

文・選:中野 翠(コラムニスト)
Photo: AFLO、GETTY IMAGES

  • 中野 翠
    コラムニスト、エッセイスト。『サンデー毎日』に1985年から続く人気コラムをもつほか、映画評論では『週刊文春』のシネマチャートでもおなじみ。近著に、学生運動まっさかりの'60年代の青春を回想した『あのころ、早稲田で』(文藝春秋刊)がある。

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