特集
2015/11/16(月)
ELLE CINEMA AWARDS 2015

映画ジャーナリストが選ぶ! 2015年のMYベスト映画【前編】

映画好きなエル読者の投票により、その年のベスト映画を決める「ELLEシネマ大賞2015」がいよいよ今年から開催! 読者投票に先駆けて、エルでおなじみの映画ジャーナリスト9名が、部門別に2015年のベスト映画&俳優を選出。映画を知り尽くしたプロたちが選んだベスト3を、前編、後編の2回に分けてお届けします。

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『ピッチ・パーフェクト』DVD発売中 ¥3,800 発売元/パルコ 販売元/ハピネット(ピーエム) (C) 2012 UNIVERSAL STUDIOS All Rights Reserved.

コメディ映画部門BEST3/山縣みどりさん

『ピッチ・パーフェクト』
アカペラというオタクな世界でしのぎを削る大学生、という世界観そのものがまずユニーク。しかも軍人のパパ仕込みのスパルタ部長や、おデブで自信たっぷりなオージー娘、キモ女子などキャラクター設定も楽しく、最後の決戦まで観客をジラす展開も巧み。もちろんアカペラで使われる楽曲もイケてる曲ばかりだし、アナ・ケンドリックやレベル・ウィルソンら出演スターが披露する抜群の歌唱力もあっぱれ!
 
『人生スイッチ』
「やりたいけど……」と普通の人間なら“モラル”にしばられて踏みとどまる一線を超えてしまうキャラクターのエクストリームさに溜飲が下がる思い。誰もが心の中にこっそり飼っている悪魔が小躍りする瞬間を集め、さらには他人事だから笑って済ませられるブラックコメディの決定版! 罪悪感を感じずに思い切り笑い飛ばせて、胸がスッキリ。妙齢の女性ならば共感必至なのが最後のエピソードだけど、決着の付け方への感想はきっと観る人それぞれ。 
 
『イタリアは呼んでいる』
スターの物まねが得意なコメディ俳優スティーヴ・クーガン&ロブ・ブライドンの妙技がとにかくおかしく、大爆笑。お得意のマイケル・ケインとかヒュー・グラントの物まねだけでなく『ダークナイト』のベインなんて新ネタも披露してくれて、前作からファンだった身としては満足しごく。中年親父がうっかり旅先でアバンチュールする展開もこの2人だったら許せるし。旅の目的がグルメ紀行の取材だけあって、2人が各地で食べるイタリア料理がとっても美味しそうなのもポイント高し。
 
●ベスト男優
テッド(『テッド2』)
相変わらず下品で、トム・ブレイディの●●を欲しがったり、『欲望という名の電車』のスタンリーばりにやさぐれたり、運転しながらラリったり。犯罪スレスレでも可愛いから許されるって、ぬいぐるみって得ね。
 
●ベスト女優
パス・デ・ラ・ウエルタ(『マッド・ナース』)
私生活のトラブルが多い女優だから、あるトラウマで心を壊したキャラ設定がかなりリアル。でも危険水域ぎりぎりで踏みとどまってきちんと笑いを取っているので、今後はコメディ方面で才能発揮する可能性大かも。

  • 山縣みどり/編集者兼ライター。真冬のニューヨークに飛ぶこと決定で、『ステーキ・レボリューション』にも登場したブルックリンの精肉店に足を運ぶ予定。“grass fed beef”のお味はいかがなものか? 楽しみなり~。

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