旅がもたらす出会いと別れ、そして学び

『アルケミスト―夢を旅した少年』

「『おまえの心に耳を傾けるのだ。心は全て知っている』『何かを強く望めば宇宙の全てが協力して実現するように助けてくれる』―錬金術師の言葉はいつも私の頭の中で語り続けてくれます。この本はバックパッカーをはじめ、世界中の人々に読まれ、私自身もヨーロッパをバックパック旅行しているときに小さなゲストハウスにて、それまで何十人もの旅人に読まれたであろうこの本に出会いました。主人公、羊飼いのサンチャゴは、ピラミッドに宝物があるという占い師の言葉を信じて旅に出ます。旅の途中では、かけがえのない女性との出会いや、師との出会い、生きていく上での学びも多くありました。その反面、長年連れ添った羊との別れや、お金で騙されることなど、直面する試練も。その中でもサンチャゴと錬金術師とのやり取りは、普遍的に現代の私たちにも通ずることが多く、何度読み返しても新たな気づきを与えてくれます。この次に何か一歩踏み出したいときに、おすすめしたい一冊です」（山田さん）
 
『アルケミスト―夢を旅した少年』
パウロ・コエーリョ著（角川書店） ￥580
＞＞詳細・購入はこちら