アーティストが愛したニューヨーク
2017/08/17(木)
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左/カーネギー・リサイタル・ホール上演「オノ・ヨーコの作品」ポスター(1961年) Photo by George Maciunas
右/Photo Minoru Niizuma、Courtesy Lenono Photo : Archive, New York

POP & HAPPENINGS

大衆的なモチーフと美術館を抜け出した自由な表現

時代を先駆けたヴィジョンで世界を席巻

オノ・ヨーコ(1933-)

サラ・ローレンス大学で音楽と詩を学び、前衛音楽のジョン・ケージやフルクサスのジョージ・マチューナスとの交流のなかから、独自のインストラクション・アートを展開。我が身を晒す《カットピース》のパフォーマンスや、自宅アパートで披露された《青い部屋のイベント》など、ボディアートやコンセプチュアルアートの先駆との声も。

アート界の面々で賑わう'62年のハプニング《スポーツ》。草間やウォーホル、メタル彫刻のチェンバレンの姿も!
《スポーツ》1962
© Claes Oldenburg, Courtesy Oldenburg van Bruggen Studio、Photo by Robert R.McElroy

度肝をぬく企画で世間を騒がせハプニングの立役者

クレス・オルデンバーグ(1929-)

洗濯バサミやソフトクリームなど、ポップなイメージを拡大した巨大彫刻で知られるオルデンバーグ。無名時代はもっぱらハプニングの頭領として活躍し、《店舗の日々》《共同墓地》(共に1962)といったバーレスクな出し物を披露。強烈な照明のなか、白塗りに銀粉飛び交う派手な立ち回り。キャストも観客も作家たちという仲間意識を盛り上げた。

レオ・カステリ画廊でのロイ・リキテンスタイン初個展(1962年)
Photo by Rudolph Burckhardt Courtesy Leo Castelli Gallery,New York

漫画のひとコマを精緻に再現した究極の20世紀絵画

ロイ・リキテンスタイン(1923-1997)

「オリジナルの漫画とロイの描いた絵を比べてみると、最小限の筆づかいでイメージに驚くべき変化が起こっている」と、ベテラン画商レオ・カステリを感嘆させたリキテンスタインの手法とは、印刷インクの網点を精密に拡大したもの。濃い輪郭線と三原色のベタ塗りによる強烈クリアなイメージは、絵画ばかりかメタル彫刻にも応用された。

Text:MANAMI FUJIMORI
Photo:©Burt Glinn / Magnum Photos/AFLO、GETTY IMAGES(Roy Richtenstein、Dan Flasvin、Walter De Maria)、AFLO(Three Flags,Jasper Johns )

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