撮られる側の気持ちを考える
「撮影したものを精査するとき、選手の立場になって選ぶことにしています。どんなに美しいポーズや構図でも、表情がイマイチだったらあまりいい気持ちにならないと思うんです。一度、掲載された写真を見て、珍しく具体的に『この写真、いいね!』と彼が言ったことがあって。それは伏し目がちの写真だったのですが、とてもうれしかったですね」。
Interview&Text: Hiromi Nakatani
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田中宣明(たなかのぶあき):大学卒業後より写真を学び、スポーツフォトグラファーとしてのキャリアをスタート。フィギュアスケートではイベントなどでオフィシャルカメラマンを務めるなど、国内外のスケーターたちからの信頼も厚い。とくに羽生選手はノービス時代から撮り続けており、他では見せない表情、特別な一瞬を切り取った写真にファンも多い。『羽生結弦SEASON PHOTO BOOK 2016-2017』が発売中。国際スポーツプレス協会会員。
日本スポーツプレス協会会員。