特集 2017/7/31(月)

5分でアンディ・ウォーホルが語れる5つのスキャンダル

ポップアート界のアイコンとも言えるアンディ・ウォーホルの生涯を紹介するには、1日では語り尽くせない。けれどこれを読めば5分で知った気になれる! “サラワカ”こと若柳サラさんがウォーホルについて知っておくべき5つのスキャンダラスなポイントを解説。(注:ただし読了時間には個人差があります)

常にアントラージュ(取り巻き)を求めていたアンディ。魅力的な人間を見つけては味方につけ時代の寵児になっていった。イーディ・セジウィックと。

愛されたら天国、嫌われたら地獄の権力者

スキャンダルその3:愛されたら天国、嫌われたら地獄の権力者 
 

そんなファクトリーに通うメンバーの中でも特に脚光を浴びたのが、クレオパトラのような大きな目に、すらりと伸びた脚を持つ女優のイーディ・セジウィックだ。彼女は瞬く間にファッション・アイコンとなり、ウォーホルのミューズとして彼の手がける映画に何作も出演した。ウォーホルは隠れたスターを世の中に売り出すのにも(彼らを利用して自分の地位を上げるのにも)長けたが、一度飽きたり関係が悪化すると、その人気を簡単に地に突き落とす、影なる権力者でもあった。ボブ・ディランとの交際を機に“ファクトリー”と距離を取ったイーディは、ウォーホルの差し金でファッション界でもアート界でも仲間外れにされ、精神病院に入院。その後再び薬物依存に奔り命を落とすまでの物語はシエナ・ミラーが主演した『ファクトリー・ガール』で生々しく描かれている。

3 / 5
1 2 3 4 5

Text: Wakapedia

  • 若柳サラ/ エディター、クリエイター。ミラノ生まれ、ミラノ育ち。ミラノ大学 Comunication in arts marketing学科卒。パリ第三大学ソルボンヌ・ヌーベルMédiation Culturelle de l'Art修了。日伊英仏の国際的クリエイターが共同で発信する、アート&ファッションメディア「Wakapedia」主宰。『ロフィシエル イタリア』のコントリビューティング・エディターやプラダ財団公式日本語ガイドも務める。パオロ・ソレンティーノ監督に請われてアカデミー外国語賞受賞作『グレート・ビューティー/追憶のローマ』にカメオ出演もするなど現地では“サラワカ”としてマルチな才能を発揮している。

SHARE THIS ARTICLES

前の記事へ特集一覧へ次の記事へ

CONNECT WITH ELLE

エル・メール(無料)

メールアドレスを入力してください

ご登録ありがとうございました。

ELLE CLUB

ようこそゲストさん

ELLE CLUB

ようこそゲストさん
ログアウト