BIGBANGのT.O.Pに急接近! 映画への想いからプライベートまでたっぷりインタビュー
アジアが世界に誇るモンスターグループ、BIGBANGのカリスマ的ラッパーとして、絶大な人気を誇るT.O.P。イ・ビョンホン主演のドラマ『アイリス』の冷酷な殺し屋役で注目され、主演した映画『戦火の中へ』(2010年)では数々の映画祭新人賞にノミネートされるなど、俳優としても高い評価を受けている。そんな彼が『同窓生』で3年ぶりに映画に主演! 映画にかける想いからプライベートまでをたっぷり語ってくれた。
徹夜で撮影して、週末は海外のステージに立つ日々
―3年ぶりに映画に出演しようと思ったきっかけは何ですか?
子供の頃から、音楽と映画が僕の遊び道具でした。だから演技をすることは喜びですが、『戦火の中へ』で新人賞をいただいてからは、責任感が生まれ、作品選びにも慎重になりました。いい作品に出合えるのをずっと待っていたんです。『同窓生』は工作員の役だったので、最初はこれまで演じてきた役と重なるのではないかと懸念したけれど、脚本を読んでいるうちに、主人公のミョンフンに感情移入してしまい、やりきれない気持ちになりました。この作品は僕を待っていてくれたのかも? そんな運命的なものを感じて、出演を決めました。それに、韓国では20代の俳優に回ってくる役といえば、ラブコメなどがほとんど。これはシリアスで重いテーマを扱っているのも気に入りましたね。
―演じたミョンフンは、妹のためにスパイとなって任務を遂行する……という不条理な世界に生きている青年。精神的にも撮影はタフなものではなかったですか?
彼は若くして、両親を失い、妹を守っていかなければならない。心に痛みと深い闇を抱えている男です。スパイとして名前を偽って生きていますが、私自身T.O.Pとして8年間、活動してきて、ときに自分自身を失ってしまったのではないかと虚しさを感じた経験もあり、共感できましたね。
―アクションシーンも多かったですが、どんな役作りをしたのですか。
撮影中は、BIGBANGのワールドツアーの最中だったので、月曜日から木曜日まで徹夜で撮影し、週末は海外に出てステージに立っていました。精神的に混乱することもありましたね。孤独な役柄なので、1年近く人と会わないように生活していました。肉体的な役作りは、クラブマガというイスラエルの特殊部隊も採用していたマーシャルアーツの訓練を4カ月間、1日4時間づつ受けました。撮影中は、手の甲にケガをして、入院して手術を受けるというアクシデントもあったんです。
―ミュージシャンとして活動していることで、他の俳優より有利だと思うことはありましたか?
ミュージシャンとしてステージに立ち、僕は観客の方たちとのコミュニケーションにおいて、多くのことを学んでいると思います。感情のやりとりとか、そういう経験はひとりの表現者としてとてもアドバンテージだと思いますね。
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『同窓生』
監督/パク・ホンス
出演/T.O.P (from BIGBANG)、ハン・イェリ
配給/エイベックス・エンタテインメント
公式サイト/http://dousousei.jp/
2014年1月25日(土)~、全国ロードショー
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text : Atsuko Tatsuta