大人気の若手俳優! 村上虹郎、20歳の告白
2017/05/15(月)
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初共演の綾野剛。自分は“ヒロイン”という意識も

『武曲 MUKOKU』の原作を読むよう村上虹郎に薦めたのは誰であろう、主演の綾野剛。プロデューサーから映画化の話を聞いた時、これは村上にぴったりの役だと思ったと述懐している。ふたりは意外にもこれが初共演。

Q.主演の綾野剛さんは、村上さんから見てどのような印象の方ですか?
 
村上 :すごく面倒見がいい人です。共演するのは初めてだったのですが、以前から知り合いでした。僕は僕で主人公だという気持ちで演じていたのですが(笑)、同時にこの映画の“圧倒的なヒロイン”ということを自覚しながら演じている部分もありました。
 
Q.ポスターのビジュアルにもなっている、雨の中でのおふたりの決闘場面は特に印象的です。
 
村上 :役者側の負担も大きかったので、何度もやれるような場面ではありませんでした。綾野さんと声を掛け合いながらカメラが回っている間でも「途中で演技をやり直すことをやっちゃおう」ということがありました。

映画では、舞台の上でラップも披露。

Q.この映画には<父殺し>のような要素があります。たとえば、小林薫さんと綾野剛さん、綾野剛さんと村上虹郎さん、村上虹郎さんと柄本明さん、其々が父子のような関係にも見えます。そして“剣”を扱っているからか、どこか『スター・ウォーズ』(1977年)のような人間関係にも見えました。
 
村上: それは、柄本明さんも「台本を読んだ時に『スター・ウォーズ』だと思った」とコメントを書かれていました(笑)。

Text: Takeo Matsuzaki Photo: Masahiro Yamamoto(Portrait)

  • 『武曲 MUKOKU』
    鎌倉で幼い頃から剣道の達人だった父(小林薫)に鍛えられてきた矢田部研吾(綾野剛)。彼は父にまつわるある事件をきかっけに生きる気力を失い、どん底の生活を送っていた。そんなある日、研吾のもう一人の師匠(柄本明)が彼を立ち直らせるため、剣の道に魅せられた少年・羽田融(村上虹郎)を送り込むのだが…。藤沢周の同名小説を原作に、『夏の終り』(13)に続いて綾野剛と熊切和嘉監督が組んだ作品。本作で村上虹郎は、やがて綾野剛と剣を交え、決闘することとなるラップのリリック作りに夢中な少年を演じている。
    2017年6月3日(土)より全国公開
    http://mukoku.com

  • 松崎健夫(まつざき・たけお)
    映画評論家。『キネマ旬報』などに寄稿し、『WOWOWぷらすと』『ZIP!』『japanぐる〜ヴ』に出演中。共著『現代映画用語事典』ほか。

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