世界最大のカルチャーフェス「SXSW 2017」でBUZZった映画とは?
米国テキサス州オースティンで3月10日〜19日に開催されたSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)2017に参加した、映画ライターの立田敦子さんが現地で入手した、映画界のトレンドキーワードは?
最新技術を駆使したインタラクティブ部門にも注目!
クロージング作品は、『チャイルド44 森に消えた子供たち』(2015年)で注目されたダニエル・スピノーサ監督×ジェイク・ギレンホール主演、ライアン・レイノルズ、真田広之共演の『ライフ』。火星探査で回収された生命体によって宇宙ステーションに閉じ込められたクルーが、地球を守る為に闘う、というSFアクション。
もともとSXSWといえば、音楽ドキュメンタリーやSFやホラーなどのジャンル映画に強いフェス。最近では前述のように若手監督の登竜門的な立ち位置にあるのですが、結構、オープニングやクロージング作品は、ハリウッド系も上映されるようになっているよう。
もちろん、ラインナップには若手や無名監督の作品も相変わらず多いのだが、なかにはシャリーズ・セロンやアン・ハサウェイといったトップクラスの俳優が出演している作品も結構ある。
そんななか、今年の「観客賞」を受賞したのが『ホット・ファズ〜俺たちスーパーポリス面!〜』(06年)で注目を浴びたエドガー・ライト監督の『ベイビー・ドライバー』。サントラが好きなドライバーが主演のクライム・アクション・コメディで、『きっと、星のせいじゃない』(14年)のアンセル・ルゴートが主演、他にリリー・ジェイムス、ケヴィン・スペイシー、ジェイミー・フォックスが共演している。日本の公開は未定だが、世界的にバズが出ることは間違いなさそう。
また、映画フェス外のインタラクティブ部門では、トム・クルーズ主演のアクション映画『ザ・マミー』(原題)の画像を使った20分のVR体験のシアターも登場。この夏公開になる『スパイダーマン:ホームカミング』の映像を使ったムービングプロジェクター技術を使ったデモも出現した。映画の公開に会わせてプロモなどで使用される予定とのことで、こちらも楽しみ!
Text: Atsuko Tatsuta Photo:Aflo