セレブコラム
2017/04/04(火)
立田敦子のセレブBUZZ「SXSW 2017」

世界最大のカルチャーフェス「SXSW 2017」でBUZZった映画とは?

米国テキサス州オースティンで3月10日〜19日に開催されたSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)2017に参加した、映画ライターの立田敦子さんが現地で入手した、映画界のトレンドキーワードは?

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カンヌ国際映画祭パルム・ドール(最高賞)を受賞したテレンス・マリック。

会見嫌いのテレンス・マリックがサプライズ登場

 では、SXSW2017のフィルム・フェスティバルで注目された作品をいくつかご紹介。
 まずは、オープニング作品の『ソング・トゥ・ソング』。オースティンの音楽業界を元にした4人の男女を中心とした恋愛模様がポエティックに描かれている。監督は、ブラッド・ピット主演の『ツリー・オブ・ライフ』(2011年)でカンヌ国際映画祭パルム・ドール(最高賞)を受賞したテレンス・マリック。ライアン・ゴスリング、マイケル・ファスベンダー、ルーニー・マーラ、ナタリー・ポートマンの主要キャストの他にもケイト・ブランシェット、また、パティ・スミス、イギー・ポップといった大物ミュージシャンも出演しているあたりは、“伝説的な巨匠”の引力だろう。
 
 舞台挨拶には、マイケル・ファスベンダー、ライアン・ゴスリング、ルーニー・マーラが登壇したが、カンヌ映画祭などの会見にも登場しないことで有名なマリック監督はやはり不在。が、翌日に行われた「Made in Austin: A Look Into Song to Song」と題されたパネルには、現在、オースティン在住ということもあってか、司会のリチャード・リンクレーター、主演のマイケル・ファスベンダーとともに登場。かつて映画界を離れていた時代に哲学の教師として教壇に立っていた時期も有名ですが「教師はまったく向いていないことにすぐに気がついて10ヶ月くらいで辞めた」と謎に包まれたバックグラウンドについてのコメントも。
 
 マイケル・ファスベンダーといえば、同日には、彼が主演する新作『エイリアン:コヴェナント』のフッテージ上映があり、リドリー・スコット監督とともに舞台挨拶に登場。『エイリアン:コヴェナント』は、SFホラーの金字塔であるシリーズ最初の作品『エイリアン』(79年)の監督であるリドリー・スコットが自ら手がけた前日譚『プロメテウス』(12年)の続編。人類の入植地を求め宇宙を探索している宇宙船コヴェナント号のクルーたちは、“楽園”とおぼしきある惑星に降り立つが……というストーリー。
 
 ファスベンダーは前作に続き、アンドロイドのデヴィッド役で出演。ヒロイン、ダニエルズ役には、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(16年)でティナ役を演じたキャサリン・ウォーターソン。オリジナル作で“闘うヒロイン”のロールモデルとなったシガニー・ウィーバーを凌ぐアイコンとなれるか、期待したい!

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Text: Atsuko Tatsuta Photo:Aflo

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