ブレイク必至! 英国俳優トム・ヒドルストンの魅力を解剖
今年大ブレイクしたベネディクト・カンバーバッチに続く存在として人気急上昇中の英国俳優、トム・ヒドルストン。ジム・ジャームッシュ監督作『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』では美しきヴァンパイア役に、『マイティ・ソー』続編では悪役ロキを熱演、ケンブリッジ大学卒の秀才でもあるトムの魅力を徹底解剖!
ワイルドで美しいヴァンパイア姿を披露
そんなトム・ヒドルストンの最新主演作がNYインディーズの雄ジム・ジャームッシュの『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』である。トムが演じるのは、ミュージシャンとして活動しながら影をひそめるように生きている現代の吸血鬼アダム。長年の恋人のイヴ(ティルダ・スウィントン)とともに、汚れた血液ばかりで生きにくくなった現代を憂いながら、なんとかサバイバルしているが、そんなふたりの元にイヴの妹で奔放なエヴァがやってきて、ふたりの静かな生活をかき乱す……。
音楽のうんちくなどジム・ジャームッシュの美学が詰まった美しくファニーなお話だ。トムは、この作品で鍛え上げられた逞しい上半身を惜しげもなくさらすなど、いつになくワイルドで美しい姿にドキっとさせられるけれど、芸幅の広さはさすがは舞台のバックグラウンドが豊かな英国俳優の面目躍如といったところ。もともとジム・ジャームッシュは、このアダムという役にマイケル・ファスベンダーを考えていたというが、結果的にトムに決定して大正解だ。こんな役が結局、転がりこんできてしまうところも、ノリにノッている俳優の運のよさなのだろう。
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『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』
監督/ジム・ジャームッシュ
出演/ティルダ・スウィントン、トム・ヒドルストン
配給/ロングライド
公式サイト/http://onlylovers.jp/
公開中
text : Atsuko Tatsuta