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最新作『17歳』ではこれが映画デビューとなるマリーヌ・ヴァクトをヒロインに大抜擢 (c)MANDARIN CINEMA-MARS FILMS-FRANCE 2. CINEMA-FOZ

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新ミューズは大胆不敵な美女、マリーヌ・ヴァクト

そんなオゾンが、久々に大抜擢した新人女優がマリーヌ・ヴァクトである。新作『17歳』で初期の頃のような若い女性を主人公にした物語を考えていたオゾンが、「マリーヌなくしては、この映画は成立しなかった」と賛辞を送る逸材である。
 
夏のヴァカンス中に17歳を迎え、初体験を終えたイサベルは、パリに戻るとSNSを通じて見知らぬ男たちを相手に売春を始める。だが、ホテルで常連の初老の客が心臓発作で亡くなり、警察沙汰になったおかげで家族にも知られるところとなり……。
 
原題は、“Jeune et Jolie ”(若さと美しさの意味)だが、裕福な家に生まれ名門校に通う美しい17歳の少女が、その“若さと美しさ”の効力を試すかのように捨て身の冒険に出る。かつて同じように魅力的な少女だったであろう母親との関係が興味深く描かれていて、大人が観ても楽しめる深味のあるドラマとなっている。
 
全裸もいとわないこの身体を張った主人公イザベル役に抜擢されたマリーヌ・ヴァクトは、「イヴ・サンローラン」の香水の広告などにも登場したトップモデル。この作品で映画初主演を果たしたマリーヌは、今後は本格的に映画界で女優として活動をしていくつもりだという。オゾン・ファミリーにまたしても大胆不敵な美女が仲間入り、です!

  • 『17歳』
    監督・脚本/フランソワ・オゾン
    出演/マリーヌ・ヴァクト、ジェラルディーヌ・ペラス
    配給/キノフィルムズ
    公式サイト/ http://17-movie.jp/
    2014年2月15日(土)~、新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか公開

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text : Atsuko Tatsuta

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