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シャーロット・ランプリングを大復活させた『まぼろし』(2001年)  photo : Photofest/AFLO

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女優たちとのコラボで“女性映画”の名手へ

“短編王”として高い評価を得た後、90年代後半に長編デビューしたフランソワ・オゾンは、セクシュアリティをテーマにしたクセのある作風で注目を浴びた。ドイツの故ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの遺稿を映画化した『焼け石に水』(2000年)など、どちらかというと映画通受けするクセのある作風がトレードマークだったけれど、そのイメージを一新したのが当時、最前線からは退いたと思われていた女優シャーロット・ランプリングを大復活させた『まぼろし』(2001年)だった。夫の失踪によって内面を見つめなおしていく中年女性の姿を描いたこの作品は大ヒットし、オゾンの名前は一気にメジャーとなり、また“女性映画”の名手としても名声を確立することとなった。
 
特に、ランプリングのように輝かせてもらいたい女優たちからのラブコールは多く、その後、オゾンは女優たちとのコラボによっていくつもの“女性映画”を撮ることになった。

「新ミューズ、マリーヌ・ヴァクトに見る“フランソワ・オゾンの女たち”」トップへ

text : Atsuko Tatsuta

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