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カトリーヌ・ドヌーヴ、エマニュエル・ベアールらフランス女優が勢ぞろいした『8人の女たち』(2002年) photo : Moviestore Collection/AFLO

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フランスを代表する大物女優が集結

カトリーヌ・ドヌーヴ、エマニュエル・ベアール、ファニー・アルダン、イザベル・ユペールら今日のフランスを代表する女優たちが競演する『8人の女たち』(2002年)はその代表例。この作品の中でファニー・アルダンと取っ組み合いの喧嘩をさせられたカトリーヌ・ドヌーヴは、その経験がいたく気に入ったのか、ブルジョワ家庭のお飾りのマダムから女社長へと転身する女性の自立を描いた『しあわせの雨傘』(2010年)では、カーラーを巻いた頭に赤いジャージーという大スターならぬ姿で登場している。
 
そう、大物女優の新たな側面を引き出すのがオゾンに女優たちが夢中になるポイントでもある。『まぼろし』で水着姿をさらしたランプリングは、ミステリー『スイミング・プール』(2003年)ではなんとトップレスをさらしてさえいる。
 
新しい才能を発掘することにも力を注いでいるオゾンの秘蔵っ子といえばリュディヴィーヌ・サニエだ。登場人物4人の室内劇『焼け石に水』に抜擢され注目されたサニエは、『スイミング・プール』ではオゾンの依頼により身体を鍛え上げ、セクシーボディをつくってビキニで登場している。米国でも大ヒットしたこの作品でメジャーになったサニエは、ランプリングと並んでオゾン映画の常連である。

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text : Atsuko Tatsuta

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