セレブコラム
2017/10/13(金)
立田敦子のセレブBUZZ/『ブレードランナー2049』、『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』

SF映画黄金期の到来!? この秋はあのカルト作の続編に注目

今年の秋も話題作が続々と上陸するなかで、エルが注目するのは、カルト的人気を誇るSF超大作の続編。立田敦子さんが推す2本の最新作をチェック。

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あの名作の人気キャラクターと『猿の惑星』シーザーは同じ人!?

米国で公開されるや否や「傑作!」の呼び声が高い『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』は、半世紀に渡るシリーズの最新作。

最初にフランス人作家ピエール・ブールのSF小説が映画化されたのは、1968年の『猿の惑星』。で、73年の『最後の猿の惑星』までに5作品製作。そして、2001年にはティム・バートン監督による『PLANET OF THE APES/猿の惑星』が公開。ちなみに猿の顔は、CGではなく特殊メーク。まだまだ技術が追いつかなかったワケです。

さらに10年が過ぎ、新たに3部作として製作されたのが『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』(2011年)、『猿の惑星:新世紀(ライジング)』(2014年)、そして『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』(2017年)である。現代のサンフランシスコで、高い知能もつ猿のシーザーが自由を求め、人間たちとの闘いに立ち上がる(創世記)。人類による文明が崩壊した後、猿同士で起こった逃走と人間との全面戦争へと向かう(新世紀)。

完結編となる『聖戦記』は、猿と人間の闘いが激化している前作から2年後が舞台。家族を殺された猿のリーダー、シーザーが、復讐の旅に出るが、狡猾な人間の大佐の罠にはまり仲間の多くを失い、自らも捉えられてしまう……という展開。

三部作の主人公シーザーを演じるのは、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでゴラムを演じて以来、モーション・キャプチャー(※人物や動物の動きをデジタルで記憶するシステムで、コンピータアニメで描かれたキャラクターに人間らしい動きを再現させる)俳優として高い評価を得ているアンディ・サーキス。本来ならば「人間の業」とされる復讐や裏切り、愚かさ、さらに赦しや親愛の情、仲間や親子の情と絆などがシーザーの葛藤と冒険を通して描写。

アンディ・サーキス演じるシーザーは、もはや人間として見えず、彼の“聖戦”には心をゆさぶられずにはいられないはず。アカデミー賞候補にモーション・キャプチャー俳優を入れるべきだという議論は以前からありますが、この作品でそれがついに実現するかもしれません。

  • 『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』
    監督/マット・リーヴス
    出演/アンディ・サーキス、ジュディ・グリア、ウディ・ハレルソン
    配給/20世紀フォックス映画
    公式サイト/http://www.foxmovies-jp.com/saruwaku-g/
    2017年10月13日(金)より全国公開 

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Text: Atsuko Tatsuta 

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