オーガニックのエキスパート、マミ・キーナンさんの「ヴェレダ」を巡る旅
2016/09/08(木)
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ドイツの農園で触れるバイオダイナミック農法

「ヴェレダ」を巡る旅は、国境を越えてドイツへと続く。ヴェレダ・ドイツは、支社とはいいながら、スイス本社の2倍以上のスタッフが働くヴェレダ最大の拠点。またヨーロッパ最大のバイオダイナミック農園を有するハーブエキスの加工工場「ヴェレダ・ナチュラルズ」もここ、ドイツにある。

ここにはカレンドラを始めとしたさまざまなキープラントの主要農園も。キープラントとは、人智学の植物観に基づいて、植物の有用性と人への関わりから見出した、効果を発揮する植物のこと。“太陽に愛されたハーブ”と称されるカレンドラは、ボディオイルやベビーケアラインなど、「ヴェレダ」の根幹となるアイテムに配合される特に重要なキープラント。
 
「初めて見たカレンドラの花は、バイオダイナミック有機農法で栽培されているせいでしょうか、とてもたくましくてしなやか。太陽の光をたっぷり浴びて、輝くようにパワフル」――マミさん

続いて「ヴェレダ・ナチュラルズ」の農園へ。最新の設備と栽培品種の多さで知られる、ドイツ有数のオーガニック農法の研究機関でもある。23ヘクタールの広さを誇る敷地には、200種ものハーブが植えられ、温室やごみを肥料として再生させるコンポストなども見ることができる。

ここでは、バイオダイナミック農法ならではのプレパラートと呼ばれる調合剤を肥料として使用。よく知られているのは、牛糞や水晶の粉を牛の角に詰めて、地中に埋めたもの。冬季に6カ月埋める、とか5月末に埋めて11月ごろに取り出すなど、目的によってさまざまなルールがある。牛の角はバイオダイナミック農法のシンボルでもあり、月の満ち欠けも重要な要素。
  
「自然の産物である植物を育てるのに、このようにしてさらに自然の力を借りるんですね。だから力強くて薬効豊かなハーブになるのですね」――マミさん

農園や菜園で農作業に従事するスタッフがきびきびと、そして生きいきと働いている。中には、本場のバイオダイナミック栽培を学びたいと、日本から志願してやってきたスタッフも。ブランド理念に共感し、自社プロダクトに愛着をもつ多くのスタッフが支える「ヴェレダ」。そこで働く人々の姿は、ひときわ、マミさんの印象に残ったよう。
    
「農園の見学をしているとき、園内を颯爽と自転車で走っていった女性がとても素敵でした。スイス、ドイツの旅を通して『ヴェレダ』で出会った人たちは皆、自由で自然体。このブランドに自信と誇りをもち、働くことを通して自己実現をしているように見えました。私は会社勤めの経験はないのですが、こういう働き方って、幸福で豊かだなって思います」――マミさん

  • マミ・キーナン
    Mami Keenan/ジュースバー「スカイハイ」オーナー兼プロデューサー、ローフード認定シェフ、ファッションフォトグラファー。1993年に写真を学ぶためNYへ渡る。幼少より玄米菜食が中心の生活を送っており、NY在住時にビーガン&ローフーディストへ転向。その後、LAのローフードスクール「Living Light Culinary Institute U.S」認定シェフに。2012年、東京・青山に「スカイハイ」1号店をオープン後、2015年5月には3店舗目となる広尾店をオープンさせる。著書『ジュースクレンズ・ダイエット』(マガジンハウス)も好評。
    http://skyhigh-tokyo.jp/
    http://sekikawa-office.com/category/fashion-mami/

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    問い合わせ先/ヴェレダ・ジャパン 0120-070-601
    http://www.weleda.jp/

photo: Mami Keenan

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