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根も茎も。パクチーは捨てるとこなし
食材として入手しやすくなったパクチー。「 スーパーでは、葉だけパックにして売られていることも多いのですが、パクチーは捨てるところのないハーブ。茎はもちろん、根っこも活用できるんです」と植松さん。実際、タイでは根の部分を実によく使う。スープストックにしたり、潰して調味料にしたり、肉団子などの隠し味にしたりと、むしろ根をメインに使う印象があるそう。またパクチーの種は「コリアンダーシード」として売られていて、パクチーを使った料理のトッピングにぴったり。パウダー状の種の粉末は、カレー粉には欠かせないスパイスでもある。
根がついているパクチーなら、立てて根の部分を水に浸しておけば数日はキープできる。パクチーの葉と茎はデリケートなので、湿らせた新聞紙で全体をふんわりと包んでビニール袋に入れて保存すれば、長持ちする。葉が元気のない場合は、全体をしっかりと水に浸せばピンと元気に。パクチーの特性を知って、さまざまに活用して。
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【パクチーが主役のデトックスレシピ】
■パクチーと小松菜のデトックスジュース
二大デトックス野菜をジュースにして、その成分だけを効率よく吸収。りんごの酸味で飲みやすく!
■パクチーたっぷりのセビーチェ(ペルー風白身魚のレモン〆めサラダ)
クリーミーなアボカドとさっぱりした白身魚にパクチーをふんだんに使い、セビーチェ風サラダ仕立てに。
■パクチーと押し豆腐の中華風サラダ
風味の豊かなパクチーとプレーンな豆腐は相性抜群。
■パクチーとベーコンのパスタ
茎と葉の特性を生かし、炒めてもおいしいパクチーのおいしさを味わえるパスタ。
■タイ風雑炊 パクチー肉団子入り
根と茎を入れた肉団子でスープをとり、さらに葉をたっぷりとあしらった、パクチーを丸ごといただく雑炊。
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植松良枝
Yoshie Uematsu/料理研究家。得意分野は野菜料理。神奈川県伊勢原市に広大な菜園をもち、一年を通してさまざまな種類の野菜や穀物を栽培。雑誌やTVなどさまざまなメディアで旬の素材にこだわった滋養たっぷりのレシピを提案するほか、自宅スタジオで開講する料理教室も人気。著書に『ル・クルーゼでおいしいムダなしレシピ』(家の光協会)、『とれたて野菜レシピ—菜園発、おいしい120品』(NHK出版)、『もっと簡単さらにおいしい塩麹のおかず』(学研パブリッシング)など多数。
公式HPおよびブログ http://uemassa.com/(料理教室案内もこちらへ)
photo : Toru Oshima styling : Yumi Suwaki cooking : Yoshie Uematsu