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重金属を排出するパクチー

実はパクチーは今が旬。「日本ではエスニック料理でいただくことが多いため、夏野菜のイメージがあるかもしれません。けれどパクチーの旬は冬から春にかけて。初秋に種を蒔いて寒い時期に収穫されたパクチーは、葉の肉付きもよく、色も香りも濃厚。濃緑の茎のなかに紫色が入ることもあるんです」と、パクチーの栽培も行う植松さんは語る。 ハーブのなかでもとりわけ個性的な香りがユニークなパクチーだが、その香りに優れた作用がある。それは、胃腸などの消化器系に働きかけるリナロール、ゲラニオールといった芳香成分で、整腸作用や胃を丈夫にする作用がある。それゆえ精油としても活用されているというわけ。また、葉にはビタミンCや亜鉛、鉄といったミネラルが豊富。さらに近年注目されているのは、その驚くべきキレート作用。パクチーを摂取することで、カドミウムなど体内の有害金属を排出する作用が認められているのだ。つまりパクチーを食べることで重金属をデトックスでき、抗酸化作用が高まるというということ。女性にぜひ摂ってほしい貴重なハーブなのだ。

  • 【パクチーが主役のデトックスレシピ】
    ■パクチーと小松菜のデトックスジュース
    二大デトックス野菜をジュースにして、その成分だけを効率よく吸収。りんごの酸味で飲みやすく!
    ■パクチーたっぷりのセビーチェ(ペルー風白身魚のレモン〆めサラダ)
    クリーミーなアボカドとさっぱりした白身魚にパクチーをふんだんに使い、セビーチェ風サラダ仕立てに。
    ■パクチーと押し豆腐の中華風サラダ
    風味の豊かなパクチーとプレーンな豆腐は相性抜群。
    ■パクチーとベーコンのパスタ
    茎と葉の特性を生かし、炒めてもおいしいパクチーのおいしさを味わえるパスタ。
    ■タイ風雑炊 パクチー肉団子入り
    根と茎を入れた肉団子でスープをとり、さらに葉をたっぷりとあしらった、パクチーを丸ごといただく雑炊。
     
    レシピはこちら

  • 植松良枝
    Yoshie Uematsu/料理研究家。得意分野は野菜料理。神奈川県伊勢原市に広大な菜園をもち、一年を通してさまざまな種類の野菜や穀物を栽培。雑誌やTVなどさまざまなメディアで旬の素材にこだわった滋養たっぷりのレシピを提案するほか、自宅スタジオで開講する料理教室も人気。著書に『ル・クルーゼでおいしいムダなしレシピ』(家の光協会)、『とれたて野菜レシピ—菜園発、おいしい120品』(NHK出版)、『もっと簡単さらにおいしい塩麹のおかず』(学研パブリッシング)など多数。
    公式HPおよびブログ http://uemassa.com/(料理教室案内もこちらへ)

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photo : Toru Oshima   styling : Yumi Suwaki   cooking : Yoshie Uematsu

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