飛行機に乗ると、ワインの味って変わるの!?
目的地がどこであっても、フライト中に飲むワインの味は格別。地上約1万mの高度になる機内では、アルコールが回りやすくなるのはよく知られているけれど、ワインの味が普段と違うと思ったことってない? でも、それは気のせいじゃないみたい。
飛行機に乗っているときにワインを飲んだら、いつもの味と少し違う……。なんとなくおいしく思えたり、甘さが少なく感じたりするのには、理由があるらしい。イギリスの女性誌『プリマ』のオンライン版に対して、そのメカニズムを解説してくれたのは、「エミレーツ航空」の機内食を担当する副責任者のジュースト・ヘイマイヤーさん。
「高空では、空気が地上よりもかなり乾燥しているため、味覚がやや鈍くなります。このため、機上では甘みをはじめとするいくつかの味覚が、最大3分の1程度まで鈍化してしまうのです。一方で、さほど影響を受けない味覚もあり、そういった複数の要因によって、ワインの味が多少変わって感じられるというわけです」
やっぱり、ちゃんとした根拠があった! だとしたら、ヘイマイヤーさんたちは、機内で提供するワインをどんな基準で選んでいるの?
「私たちは常に、ほどよく酸味があって、高度の高い場所で飲むとちょうどよいバランスの味になるワインを探し求めています。柑橘系の風味を持つ、きりっとしたリースリングやソーヴィニヨン・ブランなどのぶどう品種を使ったワインが一例です。また、重厚感のある、マルベックのようなフルボディのワインも提供させていただいています」
original text : Olivia Blair translation : Rubicon Solutions, Inc cooperation : Yuko Ehara
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※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。