2014/10/17(金)
秋冬の器選びのマイ・ルール
好きな色は年中同じだから、素材感で季節らしさを
『エル・ア・ターブル』で活躍するスタイリストの岩﨑牧子さん。リビングにある大きな食器棚に並ぶ器の数は、ゆうに300を超える大の器好きとして知られている。こんなに多いのに棚が雑然と見えないのは、色に統一感があるから。白、ベージュ、黒、グレーなどの無彩色が好みで、色ものは渋いパープルやくすんだブルーなど寒色系のみ、と潔い。だから、年中色は同じでも、秋冬の食卓には「素材感で変化をつける」のが岩﨑さん流だ。柿と大根のサラダを盛った黒い器はマットな質感を選び、アンティークの木のテーブルになじむ落ち着いた表情に。また、キッチンで調理してアツアツをそのまま食卓に出せる耐熱の器も、秋冬には重宝しているという。なかでも、テーブルで絵になる作家モノは、「気に入ったものを見つけるとつい買ってしまう」アイテム。この秋には「岩井窯」の土鍋を購入し、早速ヘビロテ中。
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岩﨑牧子さん
スタイリスト。フードとインテリアを中心に、本誌をはじめとする雑誌・広告で活躍中。古いモノと新しいモノを融合した、独特の世界観を持つスタイリングにファンが多い。大きな食器棚にも収まりきらない器コレクションは、もはやライフワーク。
photo : Kiichi Fukuda