東京に登場した新しいコーヒー体験
一方、以前から喫茶店などで「水出しコーヒー」に親しんでいた日本でも、海外を席巻するコールド・ブリューの波は広がっている。サードウェーブ系のコーヒーショップでもコールド・ブリューは定番のメニューとなりつつあるようだ。そんななか、“コールド・ブリュー進化形”ともいえる「ニトロ・ブリュー」が上陸。カルフォルニアから「ヴァーヴ コーヒー ロースターズ」と共に東京へやってきた。ニトロ・ブリューとは、ニトロ・コーヒーとも呼ばれる微炭酸のアイスコーヒー。ドラフトビールのようにタップから注ぐスタイルと、まるで黒ビールのような見た目のおもしろさもあってアメリカではここ数年人気を博している。

微発泡の秘密はニトロ、すなわち窒素。「ヴァーヴ コーヒー ロースターズ」では、タンクに入れたコールド・ブリューをタップからサーブするときに、いったん窒素タンクを通すことで液体に窒素を溶け込ませる仕組みとなっている。泡といってもシュワシュワ弾ける刺激的なものではなく、あくまでもきめ細かで、なめらかな飲み口。まるでミルクを入れたかのようにクリーミーなのどごしは、コールド・ブリューと同様に新しいコーヒー体験を与えてくれる。
 
各国におけるコールド・ブリューは、それぞれ従来の飲料文化を背景に、新しい体験をもたらすものとして迎え入れられている。第4の波としてますます広がりを見せそうだ。