特集 2017/1/14(土)
トレンドインサイト Part.2

コーヒーに第4の波? 「コールド・ブリュー」が来た!

水をコーヒー豆にゆっくりと落としながらコーヒーを抽出する「コールド・ブリュー」。苦みがやわらかな飲み口が人気のこのコーヒーが、次なるビックウェーブとなるか?

水滴のように、少しずつ水がコーヒー豆に落ちる仕組みになった器具で、店によっては24時間もかけてゆっくりとコーヒーを抽出する「コールド・ブリュー」。日本でも昔から「水出しコーヒー」としてなじみのある手法が、世界のコーヒーショップを席巻している。

あのブルーボトルが缶入りを発売
アメリカのコーヒー市場においては、ここ2年ほど連続して需要が前年の倍を上回り、爆発的人気を博している。アイスコーヒーではなくコールド・ブリューを、という差別化が人々に浸透しているようだ。パッケージ化されたコールド・ブリューも流通し、気軽に家庭で飲める存在になっている。「ブルーボトルコーヒー」は、紙パック入りのほか、コールド・ブリュー缶の販売をスタート。同社のコールド・ブリューは10年以上前、オークランドのファーマーズマーケットで細々と販売していたに過ぎなかったというから、その飛躍に驚くべきものがある。

また、激戦地ニューヨークで快進撃を続けているのが「バーチ・コーヒー」。経験ゼロのオーナーが脱サラして始めたローカル店が7店舗を構えるほどに拡大した秘密こそ、コールド・ブリューにある。「7年前、ニューヨークで初めてコールド・ブリューを出したのが僕らなんだ。専用にグアテマラ産の豆を仕入れ、チョコレートやキャラメルのような風味とクリーンな飲み心地が評判となってお客様が増えたんだよ」と語るのは、オーナーのジェレミ・ライマン。熱を加えずに長時間かけて抽出することで、敬遠されがちな酸味もでないのだという。店内は常にお客が行列をなし、コールド・ブリューが飛ぶように売れていく。豆は1週間で1トン近くを使うというから、人気は凄まじい。また、詰め替え用の瓶「グラウラー」で界隈のオフィスや家にデリバリーするサービスも。「『あのコールド・ブリューが、家にあっていつでも飲めると幸福感に包まれる』って言われるんだ」

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photo : Sino Yanagawa , Miki Yamanouchi , Tomoko Sada text : Yumi Komatsu , Miyuki Sakamoto

  • Birch Coffee(バーチ・コーヒー)
    21 East 27th St, New York, NY 10016
    tel. +1 212 686 1444
    営業時間/7:00(土・日曜8:00~)~20:00
    無休
    http://birchcoffee.com/
     
    Verve Coffee Roasters Shinjuku Station(ヴァーヴ コーヒー ロースターズ シンジュクステーション)
    東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-55 NEWoMan新宿 2F エキソト
    tel. 03-6273-1325
    営業時間/8:00~22:00
    定休日/NEWoManに準ずる。
    http://vervecoffee.jp/

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