特集 2017/1/3(火)
セレブの失敗から学ぶお金の教訓「MONEY処世術」 Part.2

旅行先で思わぬトラブルに巻き込まれてしまったら……

パリ滞在中、故障したエレベーターに閉じ込められてしまったセレーナ・ゴメス。幸いセレーナの場合はケガなどなかったけれど、旅先でのハプニングは不安も大きくなりがち。もし海外でトラブルに巻き込まれてしまったら、一体どんな備えをしておけば安心?

仕事やバカンスで世界中を飛び回るセレブたち。海外に出かける機会が多いからこそ、気をつけたいのが旅先でのトラブルだ。セレーナゴメスのような事故のほか、犯罪や病気、損害など、故意でなくても巻き込まれる可能性はある。ところ変われば事情も異なるのがお金の話。損保ジャパン日本興和の海外旅行保険「off」の支払い事例によると、アメリカで交通事故に遭って右手を骨折したケースで、手術代と5日間の入院費で約230万円の請求をされた事例がある。かなりの高額請求だが、医療保険の効かない海外ではめずらいしいことではない。

ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子さんは、「備えがあれば、負担は最小限に抑えられます」という。「短い期間であっても、海外に行くのであれば海外旅行保険はマストです」と、花輪さん。「私は旅先で携帯を落として液晶を壊してしまったことがあったのですが、海外旅行保険の補償を受けられたので、修理代がほぼ戻ってきました」と、海外旅行保険はトラブルの大小にかかわらず心強い。

選び方にコツがあるそうで、「主な海外旅行保険の加入方法は3つあります。気軽に利用できるのが、クレジットカードに付随している保険。何枚かある場合、事前に補償範囲や条件を確認しておくと、状況によって有利な一枚を選べます。無料で加入できるカードには保険がついていないことや、保証が限られていることもあるので注意が必要です。2つ目は、旅行会社で加入できるもの。旅行の申し込み時にまとめて加入できるので便利です。クレジットカードに関してのみ加入するという手もあり。3つ目は、ネットで加入ができるもの。比較的安く加入できる、コスト面が魅力です。ほかに空港で加入するものもありますが、自宅から空港までは無保険になるので避けた方がベター」と、アドバイス。

保険に入ったから安心と油断せず、有効に活用するために心得ておくこともある。「トラブル発生時に、証拠を押さえておくことです。病気であれば医師の診断書や治療費の明細および領収書など、損害であれば壊れたものの写真や修理代の領収書など、証拠の有無によっては保険金が支払われるかどうか変わってくることもあります」。
 
旅のシーズン、トラブルを避ける行動をとるのはもちろん、海外旅行保険もお忘れなく。

  • photo : Hiroyuki Ono

    お金の処世術を教えてくれたのは……
    花輪 陽子さん
    ファイナンシャル・プランナー。大学卒業後、外資系の投資銀行に入行。リーマン・ショックで夫婦同時失業というどん底を経験し、現職に至る。著書に『お金持ちになる女はどっち?』(PHP研究所)ほか。

supervision : Yoko Hanawa instgram : @selenagomez

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