特集 2017/1/2(月)
セレブの失敗から学ぶお金の教訓「MONEY処世術」 Part.1

セレブがみんな、リッチだと思わないで! 私だって堅実に暮らしたい

数多くの名作に出演してきたキーラ・ナイトレイ。しかし、「セレブな暮らしに楽しみは見つけられないし、出会える人も限られてしまう」と、年収500万円程度になるように自ら給料をセーブしていたことが。地に足の着いた生活を選択する彼女は、倹約家の鑑?

消費税増税やマイナス金利など、家計が不安になるトピックが話題になる昨今。お金を増やすことはおろか、現状維持にも工夫が必要な時代のなかでは、キーラ・ナイトレイのように自ら年収をセーブすることはある意味とても贅沢なことなのかもしれない。しかし、大切なウエディングドレスを以前イベントで着たドレスの再利用で済ませてしまうなど、セレブらしからぬ金銭感覚には見習うべき点もあるはず。彼女とは事情が異なるが、先の見えない経済状況を鑑みて、家計をやりくりするにはどうしたらいいのだろうか?

ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子さんは、「家計を見直すなら、まずは固定費のチェックを」とアドバイスする。「通信費、保険料、住居費、水道光熱費など、日々の固定費は手取り月収の50%以内に収めるのがベターです。契約中の携帯電話のオプションが本当に必要かどうか、使っていない会員サービスに無駄な年会費を支払っていないか、加入している保険が最適かどうかを確認するなど、細々としたことのなかに節約ポイントはあります」。外食を自炊に変えるのも効果的だが、「食費は手取り月収の約15~20%が目安です。ただ、すごく割合が大きいというわけでなければ、削っても暮らしへの直接的な影響が少ない固定費を見直すのが先決です」という。

「月々の貯金額を減らすのは最終手段に」と、花輪さん。「消費増税の内容はまだ定かではありません。しかし、仮に消費税率が8%から10%に上昇したとすると、家族構成や家計の状況によって変動はしますが、1世帯あたり月々約¥5,000支出が増えるといわれています。裏返せば、月々¥5,000節約できれば、少なくとも増税前と同じ生活水準は維持できます」

心配なのは、月々の支出を把握してない人だ。「通帳をこまめに記帳する、クレジットカードの明細を見る。大きな流れでいいので、毎月どれくらいの収支があるのか、貯金残額だけでも確認しましょう。残額が減っているようであれば、何に対する支出が多いのか、まず弱点を知ることが大切です」。家計アプリなどで手軽に支出を記録するほか、現金で管理したい人は前途の手取り月収に対する各費用の予算目安を参考に、月々使える額を封筒に入れて管理するのもおすすめ。
 
家計のやりくり術を身につけて、身の回りをすっきり整理してみよう。

  • photo : Hiroyuki Ono

    お金の処世術を教えてくれたのは……
    花輪 陽子さん
    ファイナンシャル・プランナー。大学卒業後、外資系の投資銀行に入行。リーマン・ショックで夫婦同時失業というどん底を経験し、現職に至る。著書に『お金持ちになる女はどっち?』(PHP研究所)ほか。

supervision : Yoko Hanawa instgram : @keiraknightley

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