特集 2016/8/15(月)
世界のおやつfrom Helsinki/歌野嘉子

「王道リッチ」から「こだわりの新生」まで! フィンランドの最旬アイスをハント!

夏のスイーツといえば、アイスクリーム! 乳製品が豊富なフィンランドでは、老舗の王道アイスクリームを食べないと夏が始まりません。王道に対抗する意外なヘルシーアイスクリームや、アイスクリーム界に革命を起こしつつある小規模アイスクリーム企業の出現。フィンランドの最新アイスクリーム事情をご紹介しましょう。

もちろんフィンランドにも健康を気にしながらアイスクリームを楽しむ人々はいます。乳脂肪分が少なめなミルクアイスや、植物性脂肪分を使用したアイス(日本のラクトアイスに相当)などもあるのですが、最近じわじわと存在感を増しているのは「リーシヤーテロ(riisijäätelö)」や「トフヤーテロ(tofujäätelö)」というアイス。riisiは米、tofuは豆腐という意味で、それぞれを原材料に使用したヘルシーアイスクリームというわけです。ビーガン向けにスーパーマーケットに少量並んでいた頃から、今でははるかに売り場面積も増え、ビーガン以外の人にも受け入れられている印象です。

写真左:ミルク、卵不使用ながら、お豆腐のなめらかさは絶妙! 写真右:ライスアイスクリームも100%植物由来。あっさりめながらバニラの香りがしっかりで物足りなさゼロ。

どちらも味は成分通り、あっさりしています。体にすっと入る感じがするので、暑い日にはむしろケルマヤーテロよりもスプーンが進みそうです。これでカロリーは通常のケルマヤーテロの30%程度というのが人気の秘密でしょうか。同じくヘルシーアイスクリームカテゴリーには、オーツ麦を原料にしたものもあります。オートミール粥を朝ごはんやおやつとして食す習慣のあるフィンランドでは、むしろお米やお豆腐よりも取り入れやすいアイスクリームかもしれません。

こちらもミルク、卵不使用。

お米やお豆腐バージョンよりもコクがあり、ほとんど牛乳由来のアイスクリームと変わりません。ケルマヤーテロに比べてカロリーは半分程度ということで、米や豆腐よりは効果が減りますが、味の満足度は高め。健康とおいしさのせめぎ合いにおいて、この中庸路線は今後の商品展開がなかなか楽しみです。
 
>>次ページでは、アイスクリーム界の革命児達をご紹介

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  • Helsingin Jäätelötehdas(ヘルシンギン・ヤーテロテフダス)
    Merisatamanranta, Kaivopuisto Helsinki
    営業時間/春から秋(気候によってオープン時期、営業時間に変動あり)
    http://helsinginjaatelotehdas.fi
     
    Jädelino(ヤデリーノ)
    Työpajankatu 2, 00580 Helsinki
    tel. +358 (0)46 5956691
    営業時間/11:00-20:00
    定休日/日曜
    ※9月以降変更の可能性あり
    http://www.jadelino.fi

  • 歌野嘉子(うたのよしこ)●留学、現地旅行会社勤務を経て、ヘルシンキにてコーディネート事務所を主宰。個人旅行、ウェディング、各種メディアコーディネートのほか、デザインアパートメントホテルを運営。美味しい食事とお酒、美しい器があればほかにはなにも要らない!
    http://www.officeutano.fi

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