特集 2016/8/15(月)
世界のおやつfrom Helsinki/歌野嘉子

「王道リッチ」から「こだわりの新生」まで! フィンランドの最旬アイスをハント!

夏のスイーツといえば、アイスクリーム! 乳製品が豊富なフィンランドでは、老舗の王道アイスクリームを食べないと夏が始まりません。王道に対抗する意外なヘルシーアイスクリームや、アイスクリーム界に革命を起こしつつある小規模アイスクリーム企業の出現。フィンランドの最新アイスクリーム事情をご紹介しましょう。

一人当たりのアイスクリーム消費量がヨーロッパNo.1のフィンランド。世界でも5本の指に入ると言われています。私自身、フィンランドに暮らし始めた頃に受けたカルチャーショックのひとつは「アイスクリームおじさま」の存在でした。昼間に通りを歩きながら、子供のように幸せそうにアイスクリームを食べるおじさま達とあちこちで出会って、ひたすらびっくり! 日本では見慣れない光景を目の当たりにして、「フィンランドのおじさま達が日本のおじさま達と違うの? それとも、あのアイスクリームが日本のものと違ってすごーくおいしいの?」と心の中で叫んだことを思い出します。あれから11年、私の結論は「おじさま達も違うけれど、やっぱりアイスクリームが全然違う!!」なのです。
 
フィンランドのアイスクリームで王道路線を走るのは、「ケルマヤーテロ(kermajäätelö)」。そのまま訳すと「クリームアイスクリーム」と謎が深まってしまうのですが、クリームのように乳脂肪分が高いアイスクリームということですね。最低でも8%の乳脂肪分があることがその条件です。

ケルマヤーテロを味わうなら、やっぱりバニラ!

もちろんミルクの味も濃いのですが、何よりの魅力はその口どけ。冷凍庫から出してすぐにスクープできるような滑らかさが特徴です。人気フレーバーでもあるベリーなどとも相性が良く、お互いを引き立てます。ヘルシンキで一番人気のアイスクリーム屋さんと言えば、「ヘルシンギン・ヤーテロテフダス(Helsingin Jäätelötehdas)」。創業1922年、フィンランドで最古のアイスクリームメーカーです。現在3代目のオーナーが切り盛りするこのメーカーは、市内4箇所の屋台を中心に営業しています。屋台は春の終わりから秋までしか営業しないので、「ここのアイスクリーム=太陽のある季節」といったところ。

4月後半の長袖シーズンでも食べたくなってしまう人気アイスクリーム

18種類ものフレーバーでいつも迷ってしまうのですが、私のお気に入りはブルーベリー味!(手前のもの)ものすごく大きなスクープで有名なこのお店ですが、こってり感が全くないのでするっと食べられてしまうのですよ。
 
>>次ページでは、ヘルシー思考の人達から支持を集めるアイスクリームをご紹介

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  • Helsingin Jäätelötehdas(ヘルシンギン・ヤーテロテフダス)
    Merisatamanranta, Kaivopuisto Helsinki
    営業時間/春から秋(気候によってオープン時期、営業時間に変動あり)
    http://helsinginjaatelotehdas.fi
     
    Jädelino(ヤデリーノ)
    Työpajankatu 2, 00580 Helsinki
    tel. +358 (0)46 5956691
    営業時間/11:00-20:00
    定休日/日曜
    ※9月以降変更の可能性あり
    http://www.jadelino.fi

  • 歌野嘉子(うたのよしこ)●留学、現地旅行会社勤務を経て、ヘルシンキにてコーディネート事務所を主宰。個人旅行、ウェディング、各種メディアコーディネートのほか、デザインアパートメントホテルを運営。美味しい食事とお酒、美しい器があればほかにはなにも要らない!
    http://www.officeutano.fi

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