あま~い香りは秋のサイン。 この時期だけしか楽しめない特別なスイーツ
ヘルシンキからのおやつレポート。今回は、秋にしか出回らない、特別な味覚、りんごがテーマです。地元の人々も毎年楽しみにしている、季節のスイーツをご紹介します。
そのまま食べてもおいしい秋のりんごですが、ヘルシンキの人々はほかにもおいしい食べ方を知っているようです。地元の人たちによくおすすめされるのが、こちらのベーカリー「Kanniston Leipomo(カンニストン・レイポモ)」。本店前の看板にも「Omenaa!(りんご)」の文字が! 期待が高まります。
創業101年を迎える老舗ベーカリー、「Kanniston Leipomo(カンニストン・レイポモ)」は市内に5店舗を構える人気店。通勤途中にランチや職場への差し入れを買っていく人々、お茶やコーヒーのお供を見つけに立ち寄る人々、帰宅途中に家の「いつものパン」を買っていく人々など、お店にはお客様が絶えません。
肝心のりんごスイーツパンはなんとも種類が豊富。お店の方に伺った一番人気は、「Omenapulla(オメナプッラ)」(2,30ユーロ)でした。編み編みの生地に絡み合うフィリングは、どこからかじってもジューシー。角切り果実とジュレの絶妙なバランスは、りんごジャムを作っている途中でつまみ食いをしているような感覚のひと口です。やわらかい生地も、パールシュガーも、優しい甘さが印象的。いただいているそばから次々と売れていくのも納得です。
>>次ページでは、りんごのスイーツパンを食べ比べ!
Kanniston Leipomo(カンニストン・レイポモ)
Kankurinkatu 6, 00150 Helsinki FINLAND
tel. +358-10 5489400
営業時間/7:30~18:00 土曜8:00~14:00
定休日/日曜
http://kannistonleipomo.fi
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歌野嘉子(うたのよしこ)●留学、現地旅行会社勤務を経て、ヘルシンキにてコーディネート事務所を主宰。個人旅行、ウェディング、各種メディアコーディネートのほか、デザインアパートメントホテルを運営。美味しい食事とお酒、美しい器があればほかにはなにも要らない!
http://www.officeutano.fi